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(45)細心の気配り

时间: 2013-12-27    进入日语论坛
核心提示:細心の気配り(45)    ある会社の招待を受けて北海道の網走に講演に行ったことがある。講演を終わって、女満別空港まで送
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細心の気配り(45)
   
          ある会社の招待を受けて北海道の網走に講演に行ったことがある。講演を終わって、女満別空港まで送ってもらう車に乗った。ところが、同乗したその会社の方が「先生、こちらへは初めてですか」という、そうだと答えると、「では、天都山から原生花園を通って空港につけばちょうど飛行機の出発時間によいでしょう」ということで、はじめて見るすばらしい風景に接することができた。空港につくと、飛行機の出発するぴったり十五分前で、四十分以上も空港でボンヤリ待つこともなく、じつに有効に時間が使えたのは、この人のおかげであった。  
   この人の仕事は、私を空港に送り届けることだけだ。そのまままっすぐ空港に行っても、別にだらからもケチをつけられることはない。しかし、ちょっと気転をきかし、私への親切心を出したことで、私はどんなに感謝したかしれない。 
   私はしょっちゅう旅行をして回っている。切符の手配はたいてい若いOLがしてくれる。気の利く女子社員は、切符の封筒の上に、発時間と着時間をちょっとメモしてくれている。 
   封筒の上書きにこれだけ書いて渡してくれるだけで、もらうほうがどれだけ便利かわからない。命令されたとおり、切符を買ってきて渡すのは「並み」の仕事ぶりだ。しかし、仕事のできる人は必ずそこに、相手にどうあれば便利か、どうすれば相手に喜ばれるか、を考える。つまり、気配り、気遣いがある。 
    「大は小なり、小は大なり」のところでもふれたが、仕事には細心さがたいせつである。 細部に心を配った仕事ぶりは、必ず人の心をとらえる。そのときは目につかなくとも、いつかは、そういう仕事ぶりは光を放ってくる。
   ほんとうのぜいたくな人は目に見えないところに金をかける。仕事でも同じだ。人の目につかないところに、気配りがゆきとどいているのが、ほんものの仕事といえる。
   こういう配慮は、一つは仕事を大事にする姿勢から生まれる。どんなささいな仕事でもばかにしないで真剣に取り組むことから生まれる。大物になる人物は、受付けをさせても、伝票整理をさせても、目のつけどころが違う。こういう配慮が自分自身を成長させる栄養剤なのだ。
   もう一つは、親切心だ。相手の身になってものを考える心である。「自分ならこうしてもらいたい」と思うようなことをするのが親切心である。思いやりのゆきとどいた、細部にまで心のこもった仕事をして、はじめて「完全な仕事」といえるのである。
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