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修宪争论 内含风险

时间: 2015-11-27    进入日语论坛
核心提示:ミイラ取りがミイラになる、という言い回しを辞書で引く。人を連れ戻しに行った者が、そのまま戻ってこなくなる、とある。憲法に
(单词翻译:双击或拖选)
ミイラ取りがミイラになる、という言い回しを辞書で引く。人を連れ戻しに行った者が、そのまま戻ってこなくなる、とある。憲法に「緊急事態条項」を加えようという議論を聞く度、この言葉が浮かぶ。
我在辞典上查了下“ミイラ取りがミイラになる”(找人者反被找)这个词。其意思是去找人的人一去不复返。我每次听到宪法中加入“紧急事态条例”的讨论,就会想起这个词。
 
国家存亡の危機には迅速な対処が必要だ。そのため首相に権力を集中させる。国民の権利を制限し、命令に従わせる。憲法秩序の核である三権分立と人権保障の、いわば一時停止である。危機が去れば元に戻すのが当然の流れとされる。
在国家生死存亡关头,迅速的对应是非常有必要的。为此,权力要集中在首相的手里。限制国民的权利,要求其服从命令。也就是说作为宪法秩序核心的三权分立以及人权保障被暂时停止了。人们认为一旦危机过去,回归原状也就是理所当然。
 
ところが元に戻らない場合がある。全権を握った指導者は往々、いつまでもそれを手放さない。ドイツのヒトラー独裁が典型だ。秩序を守るための対処だったはずの一時停止が、永続化して、ついにはその秩序を破壊してしまう。パラドックスである。
然而,也有没有回归原状的情况。手握大权的领导人往往不会放手权力。德国的希特勒就是典型之一。本应作为维护秩序对策的暂时停止,却一直存在了下去,最后破坏了秩序本身。这就是驳论。
 
安倍首相が先日の国会審議で、緊急事態条項の必要性を語った。これが改憲の突破口と見る向きは与党にも多い。大方の理解を得られやすいと踏んでいるらしい。しかし、ミイラにならないための歯止めをどれだけ考えているのか。
在前几天的国会审议上,安倍首相阐述了紧急事态条例的必要性。执政党中也有很多人认为这是修宪的突破口。安倍首相打算获得大多数人的理解后就乘势而上。但是,对于控制这一条例,使其不至于暴走的制约手段,他又是如何思考的呢?
 
自民党の改憲草案は、武力攻撃や地震などの自然災害に加え、「内乱等による社会秩序の混乱」を緊急事態に含める。「等」が拡大解釈の余地を広げる。デモすら混乱と認定されないか。危険な書きぶりだ。
自民党的修宪草案,在武装袭击和地震等自然灾害之后,还在紧急事态上加上“内乱等引起的社会秩序的混乱”。“等”一词增加了扩大解释的余地。示威游行也会被认定为混乱吗?这真是危险的表述方式。
 
危機対処の責任を裁判所が後から追及する仕組みにも言及がない。権力を縛るはずの憲法を、逆に縛りから権力を解放する方向に書き改める。自民草案の根っこにある性格が、緊急事態の議論にも見えている。
安倍首相也没谈到事后法院追问危机处理责任的安排。本应束缚权力的宪法被重写,向着将权力从束缚中解放出来的方向在发展。自民党草案的本质在紧急事态饿讨论中业体现了出来。
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