在这世上,有些事物虽然什么也不明白,但是却颇为有趣。前天,获得三岛由纪夫奖的莲宝重彦先生在记者会上的言行举止就是如此。他读了朝日新闻电子版的详细报道后说,“完全感觉不到高兴。我认为这是件非常令人迷茫的事情。”
三島賞は新鋭作家に贈られる賞だが、蓮實さんは80歳。評論家としては高名ながら小説は3作目で「新鋭」の扱いのようだ。この賞をこの年齢の人に与えるのは「日本の文化にとって非常に嘆かわしいことだと思っております」とまで述べた。
三岛奖是一项颁发给新锐作家的奖项,但是莲宝先生80岁了。虽然他作为评论家已是非常有名,但是小说却是第三次写,所以被作为“新锐”对待。将这个奖项颁给这个年龄段的人,“对于日本文化而言,这是令人非常叹息的事情”,他对此总结说。
嫌なら辞退すればよさそうなものだが、その質問には「お答えいたしません」。めでたい席では心境を聞くのが定石だが、「『ご心境』という言葉は、私の中には存在しておりません」。サービス精神のかけらもない。
如果讨厌,那推辞掉就可以了,但对于这一问题,“物品对此不予回答”,他如是说到。处于荣誉地位,可以知道他内心的纠结,但是他说“‘心境’这个词不是我的词语。”此外,服务精神的痕迹也不存在。
大人げない気もするが、一方で新鮮にも聞こえる。思うにそれは、最近どこでも求められる「わかりやすさ」の対極にあるからではないか。書店では平易さをうたった本が並び、職場では上司が部下にいちから教えることが求められる、そんな風潮の対極に。
虽然感觉他颇为孩子气,但是另一方面,他的词语也令人倍感新鲜。在书店,排列着宣扬平易简单的书籍,在职场,上司要求下属毫无保留,而他的言行正是对此风潮的另一个极端。
文芸、映画、スポーツと幅広い蓮實さんの評論だが、難解な文が多い。読みかじって感じるのは、安易な「物語」に寄りかかることへの戒めだ。例えばスポーツは「人生の成功物語」ではないと著書で説く。
文艺、电影、体育,莲宝先生对这些都做过很多评论,其中也有很多艰涩难懂的文字。细读之后,感觉这是对简单“故事”的告诫。比如,他在著作中说,“体育并非是‘人生成功的故事’”。
あの不機嫌な返答も、受賞がわかりやすい物語にまとめられるのを嫌ってのことだったか。そんな忖度(そんたく)も、ご本人から「違います」と言われるかもしれないが。
那个惹人厌的回答,或许也表达了对获奖被归结为一则通俗故事的厌恶之情吧。这样的猜测或许会被他本人说“大错特错”吧。