想象一下。如果远赴日本参加伊势志摩峰会的是特朗普氏而非总统奥巴马,那么或许他会开始劝说欧洲首相放弃难民接受政策,并建立起隔离墙。
日本企業に乗り込み、米国人の職を奪っていると非難するだろうか。安倍首相に、何なら核武装すればいいとささやくだろうか。米国内で人気の言動が、もしもそのまま国際社会に持ち込まれたらと考えると、ぞっとする。
或许他还会拿日本企业说事,指责其抢走了美国人的工作。也许,他还会悄悄地和安倍首相说,日本进行核武装也没问题吧。这些在美国国内说过的激动人心的话语,如果原封不动地带入国际社会,人们会大吃一惊吧。
G7サミットと呼ばれる主要7カ国首脳会議が今日開幕する。一時は新興国も含めたG20に押されて影が薄かったが、最近見直されている。民主主義や人権、自由な経済といった価値を共有しており、話し合いを持つ意味が大きいと言われる。
被誉为G7峰会的主要7个国家的首脑会议将于今天开幕,虽然它曾暂时被包含新兴国家在内的G20会议的阴影所笼罩,但是最近又开始得到人们的重视。其拥有民主主义和人权这些共同的价值,对话具有很重大的意义。
問題は、その価値が各国の足元でぐらつき始めたことだ。欧州では移民を排斥する動きが広がる。トランプ現象は、貿易相手の外国にも矛先が向かう。余裕を失った人たちに、分かりやすい敵を示す政治が入り込む。
但其问题是,各国坚持这一价值的立场开始松动了。在欧洲,排斥移民的行为正在扩大化。而特朗普现象,则把矛头对准了贸易对象国。直白明了的敌对政治正在渗入陷入窘地的人们的心中。
トランプ氏の言う「アメリカ・ファースト(米国第一)」は、支持者の心をくすぐるのかもしれない。自国第一主義は、欧州でも目立ってきた。しかし、内向きになれば嵐がやりすごせるほど、グローバル化の現実は甘くない。
特朗普所说的“美国•第一”,或许说到了支持者的心里。本国第一主义在欧洲也非常有市场。但是,如果只关注国内,那么越关注国内,全球化的现实就越不乐观。
例えばタックスヘイブンでの税逃れは、国という存在をあざ笑うかのようだ。そしてこれほど、対策に国際協調が求められるものはない。サミット(頂上)という偉そうな名前の会議にも、まだ存在価値はあるのだ。
比如,在避税地的逃税行为,就是对国家的一种嘲笑行径。这种情况之下,其解决对策必须求助于国际协调。冠以峰会这一伟大名字的会议,还是有其存在价值的。