科幻作家星新一的短篇小说《我之国度》说的是一个男子幻想自己家成为独立国度的事故。国民只有一人,而国境就是大门。他把来劝说其存款的银行职员当做外国间谍抓了起来。
男は自分の国家を誇らしげに言う。「独立以来、心はすみきった青空のようだ。いや、青空のかなたの、無重力の空間に浮いているようだ……完全なる自由だ」。
该男子大言不惭地夸耀着自己的国家,“独立以来,心情如同渐晴的蓝天一般。不,是如同漂浮在蓝天彼方的无重力空间一般……完全自由了。”
これで自由が得られたのだろうか。「英国の独立だ」との歓声が聞こえてくる。23日の国民投票で英国が欧州連合(EU)から離脱することになった。離脱の旗を振った英国独立党のファラージ党首が訴えたのは「私たちの国を取り戻したい」。どこかで聞いたようなせりふだ。
那么,此举是不是也获得自由了呢?“这是英国的独立”,彼岸传来了此类欢呼。在23日举行的公投中,英国决定脱离欧盟。挥舞着脱离旗帜的英国独立党领袖法拉奇高呼,“希望夺回我们的国家”。这句台词有点耳熟。
独立なんて植民地でもあるまいしと思うが、EUに植民地化されて、移民が送り込まれてくるという心象風景なのかもしれない。必要なのは別離でなく改革ではないか。そんな議論は浸透しなかった。
他们认为的所谓独立,就是不被殖民。在他们的内心深处或许是这样想的,因为沦为欧盟的殖民地,移民被送入英国。他们所需要的并非是离别而是改革,难道不是吗?但这样的讨论丝毫无用。
離脱しても欧州と縁を切れるわけではない。英国の輸出の多くはEU市場向けだし、金融街シティーは欧州の顧客なしに成り立たない。ただビジネスは確実にやりにくくなるだろう。英国は実利より、一時の快感を選んだのか。
即便英国脱离了欧洲,彼此之间的关系还是无法切断。英国很多的出口商品都面向欧盟市场,并且金融城没有欧洲的顾客就无法运转。但是,生意变得难做倒是事实。相比实际利益,英国选择了一时的快感,或许就是如此吧。
「築き上げることは、多年にわたる長く骨の折れる仕事である。破壊することは、たった1日の思慮のない行為で足りる」。チャーチル英元首相の言葉だ。国家の「誇り」を取り戻す代わりに英国と欧州、そして世界にもたらされる混乱。それを考えると、めまいがする。
“建设需要长年辛苦的劳作。而破坏,只要一日妄为便已足够。”这是原英国首相丘吉尔的话。为了拿回国家的“荣耀”,不惜让英国、欧洲乃至世界陷入混乱。如果抱着这样的念头,那就麻烦了。