描绘现代美国证券市场的实录小说《光速男孩》(麦克•路易斯著,2014年出版)中,登场了一些说着奇怪话语的交易员。有人宁愿付钱也要将自己的席位安排在距离网络插座较近的地方。
部屋にある光ファイバー回線が数メートル余分に長いと文句を言う人もいる。回線が短いほどコンピューターの通信速度が増して速く株取引ができると、真剣そのものなのだ。何しろ彼らは、秒単位でなく「ミリ秒」単位を争っているのだから。1千分の1秒である。
还有人因为房间里的光纤长了几米而抱怨连天。因为线路越短,电脑的通信速度就越短,这样一来股票交易也能加快,非常较真。总之他们这些人,争夺的时间不是以秒为的单位,而是以“毫秒”计算。所谓毫秒,就是千分之一秒。
まばたきする間に何度も繰り返される株式売買を「超高速取引」という。米国が先進地だったが、世界に広がりつつある。日本でも19日に株式の先物を扱う市場が一段と高速化し、海外に見劣りしない土俵が整うという。
在这一瞬间里多次进行股票买卖的行为称为“超高速交易”。美国的证券市场遥遥领先,并且正在全世界扩散开来。在日本,在本月19日,处理股票期指的市场也将提高速度,据说经过提速后,其丝毫不逊色于海外市场。
生身の人間では追いつけない世界だ。熟練の運用担当者ならばこう行動すると教え込まれたコンピューターが、瞬時の判断を続ける。それにしても気になるのは、速い取引でもうける業者がいる一方、一般の投資家が不利にならないかだ。
对于新手而言,这是无法企及的世界。如果是熟手,通过这种运作,事先输入程度的电脑将会持续做出瞬间判断。然而令人关注的是,虽然有人因为快速交易而赚钱,但对于一般的投资人而言,是否会产生不利影响呢?
「超高速取引は他の誰かから数セントでも多くかすめ取ろうというやり方だ」。そんな批判を米国で聞いたことがある。市場が不安定になるという懸念もある。逆に取引が活発化して安定するとの説もあるが、どうもすとんと落ちない。
“所谓的超高速交易,就是尽可能多的从他们身上赚钱,哪怕是一分钱”,我曾在美国听到这样的批判。有人担心这会导致市场不稳定。但也有人认为交易的活跃反而会促使市场稳定,但不管怎么说,我都无法安心。
「目にも止まらぬ」取引である。「目まぐるしく」変化もする。視覚では捉えられないところに、不公正が忍び込むことはないか。心配しすぎとは思わない。
“一刻不停”的交易。“目不暇给”的变化。在视觉无法捕捉的地方,会不会潜伏着不公平呢?这绝非杞人忧天。