在NHK晨间日剧《海女》中饰演女主角天野秋的演员前些日子去了岩手县久慈市,慰问、鼓励那些遭受大雨灾害的人们。而在相关的报道中,她的名字写成了“のん女士”(本名能年玲奈)。原来如此,她不久前改名了呀。
本名の「能年玲奈」で契約していた事務所との関係の悪化が、背景にあるらしい。自分の名前を使いたくても使えないとすれば、おかしな話だ。これは芸能界の特別な話だろうが、似たような困難を抱える人は実は大勢いるのかもしれない。
而这一切的原因是由于真名“能年玲奈”的关系,和公司的关系恶化。想用自己的名字但却用不了,真是件奇怪的事情。虽然这在演艺界只是个例外,但或许还有很多人面临相似的困难吧。
職場の文書で結婚前の旧姓を使うのを認めてほしいと、30代の女性教諭が東京都の学校側を訴えた。名前は人格の象徴なのだから、時間割表や成績表などに戸籍名しか載せられないのはおかしいと。おととい東京地裁は請求を退けた。
一位三十多岁的女老师状告东京的学校,其理由是想要在单位的文件上使用结婚前的姓氏。因为姓名是人格的象征,所以在课程表和成绩表上只写户籍名就显得很别扭。但前天,东京地方法院驳回了其请求。
いつの時代の判決なのかと思う。旧姓と比べて戸籍上の姓のほうが個人を識別し、特定する機能がまさっているとした。旧姓では、どこの誰か分からなくなると言いたいのか。旧姓の使用が広がる現状に、目を背けるかのようだ。
现在都什么时代了,还作出了这样的判决,我不禁如此想到。法院认为与本姓相比,户籍上的姓氏更容易认识本人,还具有特别的功能。照此说法,本姓就让人无法认识这个人了吗?法院简直就是无视现在旧姓使用正在扩大的现实。
「名前だけでも覚えて帰っていただければ」とは落語家の常套句(じょうとうく)だ。世に名を売るの言葉があり、名を成すとの言い方がある。長年ともに歩んできた名前を大切にしたい思いを、認めようとしない組織がある。それに疑問をもたない裁判所がある。
“只要记住名字,就请您回来”,这是相声演员常说的套话。世上既有“名を売る”(出名)一说,也有“名を成す”(成名)的讲法。对于想珍惜长年陪伴自己的名字的想法,有的组织却不想承认。而有的法院却认为其理所当然。
旧姓を使う人が戸籍名のプラカードでも首からさげるくらいしないと世の中が回らない。裁判官はそんな勘違いをしているのだろうか。
使用旧姓的人不在胸前挂块写着户籍名的牌子就会在社会上碰壁。法官或许正在犯这种错误吧。