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治安法下 命运多舛

时间: 2017-03-23    进入日语论坛
核心提示:やさしい「父(とう)べえ」は大学を出たドイツ文学者。戦時体制下で治安維持法に背く「思想犯」として逮捕され、長く拘束される
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やさしい「父(とう)べえ」は大学を出たドイツ文学者。戦時体制下で治安維持法に背く「思想犯」として逮捕され、長く拘束される。家族との連絡は検閲された手紙だけ。妻子は困窮する。2008年の映画「母(かあ)べえ」である

温和的【父亲】是读过大学的德国文学家。在战争年代,被冠以妨碍治安维持法的“思想犯”罪名而遭逮捕,被长期监禁。和家人只能通过经检查后的信件进行联络。妻子处境艰难。这就是2008年的电影《母亲》。

治安維持法は1925(大正14)年4月にできた。当初は共産主義を抑え込むための法律だったが、取り締まりの対象は言論人や芸術運動にまで広がった

治安维持法于1925年(大正14年)制定。当初这项法律是为了压制共产主义,但打击的对象甚至涵盖了评论人和艺术运动。

法律制定にあたり、ときの内相若槻礼次郎は「抽象的文字を使わず具体の文字を用い、決してあいまいな解釈を許さぬ」と答弁した。司法相の小川平吉は「無辜(むこ)の民にまで及ぼすというごときことのないように十分研究考慮を致しました」と説明した

在制定法律时,当时的内务大臣若槻礼次郎曾回答:“不要使用抽象的文字而是具体的文字,决不允许暧昧的解释”。司法大臣小川平吉解释说:“进行了充分的研究考虑以防牵连无辜的平民”。

90年以上たったいま、国会で似た答弁をしきりに聞く。犯罪を計画段階で罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ法改正案に対する安倍晋三首相の説明だ。「解釈を恣意(しい)的にするより、しっかり明文的に法制度を確立する」「一般の方々がその対象となることはあり得ないことがより明確になるよう検討している」。その法案がきのう閣議決定された

90年后的今天,屡次在国会听到类似的回答。法律修正案增加了对犯罪的计划阶段加以惩处的【共谋罪】这一条内容,安倍晋三对此的解释是:“不要随意进行解释,而是明确建立光明正大的法律制度”“正在探讨需进一步明确将一般民众排除在对象范围外”。这项法律昨天在内阁会议上得以通过。

3度も廃案となった法案である。時代や状況は違っても、政府とは何かと人々を見張る装置を増やそうとするものなのか。政治権力の本能を見た思いがする

是曾三度被废除的法案。虽然时代与情况有所不同,但政府是想动脑筋增加监视人们的装置吗?我感觉看清了政治权利的本能。

「母べえ」が描くのは、捜査機関の横暴だけではない。法と権力を恐れ、ふつうの人たちが監視する側に回る。秩序や安全を守るという政府の声が高らかに響き、社会はじわじわと息苦しさを増していく。

《母亲》所描绘的不仅是搜查机关的蛮横。由于害怕法律和权利,普通人也站在监视的一方。政府大声呼吁要守护秩序与安全,社会却在一点点变得愈发让人窒息。

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