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海啸灾区 巡逻警车

时间: 2017-03-31    进入日语论坛
核心提示:引っ越し作業が続く福島県警双葉署を訪ねた。ここは福島第一原発から約9キロ。6年前の事故であたりの人々はみな避難させられ、
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引っ越し作業が続く福島県警双葉署を訪ねた。ここは福島第一原発から約9キロ。6年前の事故であたりの人々はみな避難させられ、警察署も隣町の「道の駅」に仮住まいしてきた。今月末、ようやく元の庁舎で本格的に仕事を再開する。
 
我走访了仍在进行搬家作业的福岛县双叶町警署。这里距离福岛第一核电站约9公里。因为6年前的事故,附近的居民都被迫避难,连警署也临时搬至“道の駅”(日本公路设施一种,类似于服务区)。本月末,终于正式启动了搬回原办公楼的工作。
 
署のすぐ隣の児童公園にはパトカーが1台、保管されている。ハンドルは折れて曲がり、ワイパーが柳のように垂れさがる。サイレン灯もなければ、車体に「警察」の文字もない。一目見るだけで、津波のすさまじい破壊力を実感させられる。
 
就在警署边上的儿童公园里放着一辆巡逻车。方向盘歪七扭八,雨刮器如同柳条一样耷拉下来。车顶没有警灯,车身也没有“警察”字样。只需瞟一眼就能切实感受到海啸可怕的破坏力。
 
6年前の3月11日、署員2人がこのパトカーに乗り込み、海岸付近で住民に避難を呼びかけた。「車を置いて早く避難を」。2人は津波にのみこまれる。うち1人はいまなお行方不明のままである。
 
6年前的3月11日,两位警察开着这辆巡逻车去海边通知居民避难。“如果早点跑下车去避难…..”,最后他们都被海啸所吞噬。其中一人至今仍处于失踪状态。
 
パトカーは沿岸部に残されていた。いつしか簡素な祭壇が設けられ、住民はもちろん、遠く県外から派遣された警官たちも手を合わせた。住民らから保存を求める声があがり、2年前に公園へ移された。
 
巡逻车曾被弃置在沿海地区。不知什么时候它被设置成简易的祭台,不止有当地居民连远调而来的警察都会来此祭拜。由于居民要求将其保存的呼声日益高涨,所以2年前它被搬进这座公园。
 
「想像を絶する津波が迫る中、自らの命を犠牲にして住民を救おうとした。そんな警察官のことをパトカーは後の人々に伝えてくれる」。双葉署復興支援係の寺坂健警部補(30)は話す。
 
“在大海啸逼近之际,他们牺牲自己的性命只会保护居民。这辆巡逻车把两位警察的壮举告诉给了后人”,双叶县警局复兴支援科“警部補”(日本警察衔之一,类似中国科长)寺坂健如此说道;
 
この春、署がある富岡町でも避難指示が一部で解かれ、住民の帰還が始まる。もとの家に戻れない人々にとっても、わが町に警察署があるという安心感は大きいだろう。もう人の乗ることのないパトカーの脇には、色鮮やかなユリやキク、2本の缶コーヒーが供えられていた。
 
今春,警署所在地富冈町的一部分地区解除了避难指示,居民开始返乡。对于无法回到原来住所的人而言,我们町里有还有警署无疑是莫大的安慰。已经无法上路的巡逻车边,人们摆上鲜艳的百合、菊花以及两罐咖啡祭奠殉职的两位警官。
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