在国家财政失衡的战争时期,发生了围绕彩票的争论。俗称“国防财富彩票”的建议被提了出来。由于税收不足,战时国债也卖不出去,最后彩票被当作了救命稻草。
「射幸心をあおるのは古来の醇風美俗(じゅんぷうびぞく)に合わない」「国家風教に悪い影響を及ぼす」と反対論。賛成派は「大型のあみだくじと思えばよい」「新税の代わりになる」と訴えた。名を「勝札(かちふだ)」と改め、敗戦直前の7月に売り出された。
反对者认为:“煽动侥幸心理完全不符合自古流传的纯朴民风”、 “会给国家风气和教育带来恶劣的影响”。赞同的人则宣扬:“一提及大型的抽签就令人心动”、“将会成为新税种的替代品”。最后它改名为“胜利票据”,并在投降前的一个月,即7月开始发售。
窮すれば鈍するの見本として語り継がれる話を思い出したのは、先日来、重要施策で宝くじをあてこむ発言が続いたからだ。子育て支援策を進めるため「売上総額40億円ほどのくじを来春販売する」と総務相。東京五輪でも、都外会場の経費の財源の一つとして都知事が宝くじに言及した。
之所以想起这个“人穷志短”的典型案例,是因为前些日子不断出现将“彩票当作重要政策”的发言。总务相说,为了推动育儿支援政策,“明年春天将销售总额超过40亿日圆的彩票”。就连东京奥运会,都知事也谈及将“彩票销售作为都外会场经费的来源之一”。
宝くじの売り上げは近年、低迷している。最盛期は2005年度の1兆1千億円で、いまはその8割にも届かない。売り場で見かける行列も、ひところより相当短くなった気がする。
彩票的销售近年来处于低迷阶段。在2005年度最盛时期,其销售额达1兆1亿日圆,现在不到这一数字的80%。在销售点排起的队伍,我感觉也比前些日子短了很多。
「富突(とみつき)は国の害である。民衆がいたずらに幸運を望む風潮を呼びおこす」と嘆いたのは江戸中期の儒学者太宰春台(だざいしゅんだい)である。富突と呼ばれたくじの興行を見て、本質を見抜いた。江戸末期にはくじを発行する寺社が乱立し、用意した札がさばけない「札余り」が赤字を招いた。
“富突”是国家之害。它将会引发民主热衷投机暴富的风潮,江户中期的儒家学者太宰春台曾如此叹息道。见到被称为“富突”的彩票发行时的“盛况”,他看穿了其本质。在江户时代末期,发行彩票的寺庙泛滥成灾,最后因为“票余”问题(事先准备好的彩票卖不掉)而引发了赤字问题。
宝くじが人々に夢を与え、財源として便利なことはまちがいない。だが財政が苦しいからといって、打ち出の小づちのごとく宝くじの収益をあてこむのは、はて健全な姿と言えるだろうか。
彩票带给每个人梦想,作为财税来源也是非常方便。虽说财政困难,但期待彩票这一所谓的“聚宝盆”带来收益,是否有点欠妥呢?