这是某个银行职员在关东大地震发生后最混乱的时候亲眼目睹的一件事。只见广场上的群众正挥舞着短木棍,走上前去一看,原来是许多人在殴打1个人,嘴里还喊着,杀了他!
「朝鮮人だ」「巡査に渡さずに殴り殺してしまえ」との声が、聞こえてくる。「此奴(こやつ)が爆弾を投げたり、毒薬を井戸に投じたりするのだなと思ふと、私もつい怒気が溢(あふ)れて来た」(染川藍泉〈らんせん〉著『震災日誌』)。朝鮮人が暴動を起こしたとの流言飛語が、飛び交っていた
除此之外还听见有人叫喊着,“他是朝鲜人!”“别交给警察,打死他!”“这家伙一定是扔了炸弹,再不就是往井里投毒了。一想到此,我也是火冒三丈”(摘引自染川蓝泉著《震灾日志》)。当时,朝鲜人暴动的流言蜚语一时间甚嚣尘上。
人びとは武器を手に自警団を作って検問をした。「一五円五〇銭」と発音しにくい言葉を言わせ、日本人かどうか調べた例もあった。あまりに多くの朝鮮人が虐殺された
人们手持武器,组成了自警团对路人进行盘问,甚至还出现了让他们说“十五元五十钱”这样的发音胶难的词汇,以便查清楚到底是不是日本人的事例。当然,确实也有很多朝鲜人被残暴地杀害了。
差別的な振る舞いや意識があったがゆえに、仕返しを恐れたか。官憲もデマを打ち消すどころか真に受け、火に油を注いだ。「当局として誠に面目なき次第」と警視庁幹部だった正力松太郎が後に述べている。不安心理が異常な行動をもたらす。忘れてはいけない教訓である
因为有差别的举止和意识,害怕报复吗?官宪不仅不打压游行,还火上浇油。原为警视厅干部的正力松太郎后来说到“当局真的是很丢脸”。不安心理带来异常的行动。这个教训我们要牢记不忘。
そう考えると、首をかしげざるをえない。朝鮮人犠牲者を悼む式典に、小池百合子東京都知事が追悼文を送らない方針だという。例年とは異なる判断である。都慰霊協会の追悼行事があるので、「個々の行事への対応はやめる」のが理由というが、見たくない過去に目をつぶることにつながらないか
仔细想想,还真是匪夷所思。听说追悼朝鲜人遇难者的仪式将贯彻东京都知事小池百合子不致追悼辞的方针。这一判断与往年迥异,理由是都慰灵协会也举办追悼活动,所以“不分别参与各个项目”。难道背后就没有面对不想看到的过去,闭上眼睛不愿正视的原因?
今からでも遅くない。方針を改め、追悼文をしたためてほしい。大震災から94年となる9月1日。風化を許してはいけない歴史がある。
不过,即便从现在开始也为时不晚,希望能够修改方针,为致追悼辞做好准备。大地震94周年的9月1日,这是一段绝不能淡化的历史。