税理士は、企業や個人の依頼を受けて、税金に関する相談にのったり、税務書類作成や手続きの代行などを行います。毎年3月の確定申告の時期は、とても忙しくなります。また、中小企業の相談役として、税務に限らず、経営全般にまでかみこんで積極的に行動している税理士もいます。税法は国の財政事情によってひんぱんに改正されますから、つねに最新の知識が必要となります。
しかし、誰かに聞いた話ですが、実際のところ税理士のいちばんの仕事とされるのは、依頼主が納める税金をいかに安くするかだそうです。依頼主の関心事はたしかにそういうところにあるでしょうが、それをモットーとするようではいけないと思います。
[なるための進路]
税理士になるには、税理士試験に合格しなくてはなりません。全部で5科目ありますが、科目合格制のため、1科目ずつ受験してもかまいません。この試験の受験資格は、大学で法律学または経済学を履修し卒業した者、大学の一般教養科目などで法律学または経済学に関する科目を1科目以上履修した者などの制限があります。合格後は、税理士会に登録・入会します。