小学校教師は、授業だけでなく、給食、掃除、登下校など学校生活全般にわたって、子どもたちを指導しなくてはなりません。このほかにも運動会や遠足などの行事、PTA、家庭訪問、研修会などへの参加の仕事があります。学校によっては、音楽、家庭科などに専任教師をおいているところもありますが、基本的には全科目を1人で教えますから、とてもはばひろい能力が必要となります。また、子供たちにとって、小学校時代は、社会生活の基本を学ぶ時期ですから、小学校教師は第2の親ともいうべき重要な存在です。誠実な人間性とともに、大きな包容力と指導力が求められます。
[なるための進路]
大学の小学校教員養成課程への進学が一般的で、そこで教員免許を取得します。公立学校の教師になるには、各都道府県や政令指定都市が実施する教員採用試験に合格しなくてはなりません。合格者は採用候補者名簿に登載され、各学校の求人状況によって採用されます。私立の場合は、それぞれの学校が独自の方針や方法で採用します。近年は、少子化傾向から学級数も減り、教師の採用もたいへん狭き門になっています。