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第28章 スネイプの最悪の記憶(14)

时间: 2023-06-13    进入日语论坛
核心提示:「遅刻ちこくだぞ、ポッター」ハリーがドアを閉めると、スネイプが冷たく言った。スネイプは、ハリーに背を向けて立ち、いつもの
(单词翻译:双击或拖选)

「遅刻ちこくだぞ、ポッター」ハリーがドアを閉めると、スネイプが冷たく言った。

スネイプは、ハリーに背を向けて立ち、いつものように、想おもいをいくつか取り出しては、ダンブルドアの「憂うれいの篩ふるい」に注意深くしまっているところだった。最後の銀色の一ひと筋すじを石の水すい盆ぼんにしまい終ると、スネイプはハリーのほうを振り向いた。

「で」スネイプが言った。「練習はしていたのか」

「はい」ハリーはスネイプの机の脚あしの一本をしっかり見つめながら、嘘うそをついた。

「まあ、すぐにわかることだがな」スネイプは澱よどみなく言った。「杖つえを構かまえろ、ポッター」

ハリーはいつもの場所に移動し、机を挟はさんでスネイプと向き合った。チョウへの怒りと、スネイプが自分の心をどのぐらい引っ張り出すのだろうかという不安で、ハリーは動悸どうきがした。

「では、三つ数える」スネイプが面めん倒どう臭くさそうに言った。「一――二――」

部屋のドアがバタンと開き、ドラコ・マルフォイが走り込んできた。

「スネイプ先生――あっ――すみません――」

マルフォイはスネイプとハリーを、少し驚おどろいたように見た。

「かまわん、ドラコ」スネイプが杖つえを下ろしながら言った。「ポッターは『魔ま法ほう薬やく』の補ほ習しゅう授業に来ている」

マルフォイのこんなにうれしそうな顔をハリーが見たのは、アンブリッジがハグリッドの査察ささつに来て以来だった。

「知りませんでした」マルフォイはハリーを意地悪い目つきで見た。ハリーは自分でも顔が真まっ赤かになっているのがわかった。マルフォイに向かって、本当のことを叫さけぶことができたらどんなにいいだろう。――いや、いっそ、強力な呪のろいをかけてやれたらもっといい。

「さて、ドラコ、何の用だね」スネイプが聞いた。

「アンブリッジ先生のご用で――スネイプ先生に助けていただきたいそうです」マルフォイが答えた。「モンタギューが見つかったんです、先生。五階のトイレに詰つまっていました」

「どうやってそんなところに」スネイプが詰問きつもんした。

「わかりません、先生。モンタギューは少し混乱こんらんしています」

「よし、わかった。ポッター」スネイプが言った。「この授業は明日の夕方にやり直しだ」

スネイプは向きを変えて研究室からさっと出て行った。あとについて部屋を出る前に、マルフォイはスネイプの背後で、口の形だけでハリーに言った。

「ま・ほ・う・や・く・の・ほ・しゅ・う」


  “你迟到了,波特。”哈利关上身后的门时,斯内普冷若冰霜地说。
  斯内普背对哈利站着,正像往常一样把自己的某些思想抽出来,小心地放进邓布利多的冥想盆里。他把最后一缕银色物质加到了石盆里,转过身面对着哈利。
  “那么,”他说,“你已经练习过了?”
“是的。”哈利撒了个谎,小心地望着斯内普那张桌子的一条腿。
“好吧,我们马上就能看出真假,对吗?”斯内普心平气和地说,“拿出魔杖。波特。”
哈利走到老位置上,隔着桌子面对着斯内普。他仍然在生秋·张的气,而且还担心斯内普看透自己的心思,所以心里扑通扑通跳得很快。
  “那就数到三吧,”斯内普慢条斯理地说,“一——二——”
  斯内普办公室的门砰的一声开了,德拉科·马尔福快步走了进来。
  “斯内普教授,先生——哦——对不起——”
  马尔福有几分惊讶地望着斯内普和哈利。
  “没关系,德拉科,”斯内普说着垂下魔杖,“波特在补习一些魔药学。”
  自从乌姆里奇审查海格那件让他开心的事以来,哈利还从没见过马尔福显得这么开心。
  “我不知道这件事。”马尔福说着,斜眼看着哈利,哈利感到自己脸上火辣辣的。他真愿意付出巨大的代价,只要能够向马尔福大声说出事实真相——也许,更好的办法是,用一个厉害的魔咒打中他。
  “那么,德拉科,有什么事吗?”斯内普问道。
  “是乌姆里奇教授,先生——她需要你帮个忙。”马尔福说,“他们找到蒙太了,先生,他在五楼的一个马桶里被卡住了。”
  “他怎么到那里去了?”斯内普问道。
  “我不知道,先生,他有些昏头昏脑的。”
  “很好,很好。波特,”斯内普说,“我们明天晚上再接着上这一课。”
  他转身大模大样地离开了办公室。马尔福在斯内普背后用口形对哈利不出声地说:“补习魔药学?”然后跟了上去。
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