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第31章 ふ・く・ろ・う O.W.L.s(17)

时间: 2023-06-16    进入日语论坛
核心提示:「卑ひ怯きょう者もん」ハグリッドが大だい音おん声じょうで叫んだ。その声は塔とうのてっぺんまでにもはっきり聞こえた。城の中
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「卑ひ怯きょう者もん」ハグリッドが大だい音おん声じょうで叫んだ。

その声は塔とうのてっぺんまでにもはっきり聞こえた。城の中でもあちこちで灯あかりが点つきはじめた。

「とんでもねえ卑ひ怯きょう者もんめ これでも食らえ――これでもか――」

「あーっ――」ハーマイオニーが息を呑んだ。

ハグリッドが一番近くで攻撃こうげきしていた二つの人影に思いっ切りパンチをかました。あっという間に二人が倒れた。気絶きぜつしたらしい。ハリーはハグリッドが背中を丸めて前屈まえかがみになるのを見た。ついに呪じゅ文もんに倒れたかのように見えた。しかし、倒れるどころか、ハグリッドは次の瞬しゅん間かん、背中に袋のようなものを背負ってぬっと立ち上がった。――ぐったりしたファングを肩に担かついでいるのだと、ハリーはすぐ気づいた。

「捕つかまえなさい、捕まえろ」アンブリッジが叫さけんだ。しかし一人残った助すけっ人とはハグリッドの拳こぶしの届く範囲はんいに近づくのをためらっていた。むしろ、急いで後退あとずさりしはじめ、気絶きぜつした仲間なかまの一人に躓つまずいて転んだ。ハグリッドは向きを変え、首にファングを巻きつけるように担いだまま、走り出した。アンブリッジが「失しっ神しん光こう線せん」で最後の追おい討うちをかけたが、はずれた。ハグリッドは全速力で遠くの校門へと走り、闇やみに消えた。

静せい寂じゃくに震ふるえが走り、長い一いっ瞬しゅんが続いた。全員が口を開けたまま校庭を見つめていた。やがてトフティ教きょう授じゅが弱々しい声で言った。「うむ……みなさん、あと五分ですぞ」

ハリーはまだ三分の二しか図を埋めていなかったが、早く試験が終ってほしかった。ようやく終ると、ハリー、ロン、ハーマイオニーは望遠鏡をいい加減かげんにケースに押し込み、螺ら旋せん階かい段だんを飛ぶように下りた。生徒は誰も寮りょうには戻らず、階段の下で、いま見たことを興こう奮ふんして大声で話し合っていた。

「あの悪魔あくま」ハーマイオニーが喘あえぎながら言った。怒りでまともに話もできないほどだった。「真夜中にこっそりハグリッドを襲おそうなんて」

「トレローニーの二にの舞まいを避さけたかったのは間違いない」アーニー・マクミランが、人垣ひとがきを押し分けて三人の会話に加わり、思し慮りょ深ぶかげに言った。

「ハグリッドはよくやったよな」ロンは感心したというより怖こわいという顔で言った。「どうして呪文が撥はね返ったんだろう」

「巨人の血のせいよ」ハーマイオニーが震えながら言った。「巨人を『失神』させるのはとても難しいわ。トロールと同じで、とってもタフなの……でもおかわいそうなマクゴナガル先生……『失神光線』を四本も胸に。もうお若くはないでしょう」

「ひどい、実にひどい」アーニーはもったいぶって頭を振った。「さあ、僕はもう寝るよ。みんな、おやすみ」

いま目もく撃げきしたことを興奮冷さめやらずに話しながら、三人の周りからだんだん人が去って行った。

「少なくとも、連中はハグリッドをアズカバン送りにできなかったな」ロンが言った。

「ハグリッドはダンブルドアのところへ行ったんだろうな」

「そうだと思うわ」ハーマイオニーは涙ぐんでいた。「ああ、ひどいわ。ダンブルドアがすぐに戻っていらっしゃると、ほんとにそう思ってたのに、こんどはハグリッドまでいなくなってしまうなんて」


    “懦夫!”海格怒吼道,他的声音清晰地传到塔顶,城堡里有几处地方重新闪起了灯光,“卑鄙的懦夫!用这样—— 这样—— ”
    “哦,我的—— ”赫敏倒吸了一口气。
    海格抡起胳膊,朝两个离他最近的攻击者狠狠地打过去;他们立刻倒了下来,看来是被打昏了。哈利看到海格弯下腰,以为他最终还是被咒语制服了。但是,恰恰相反,海格马上又挺起身子,背上好像背了一只口袋—— 接着哈利明白过来,那是牙牙软绵绵的身体搭在他的双肩上。
    “抓住他,抓住他!”乌姆里奇尖着嗓子喊道,但是她剩下的那个帮手好像非常不愿意走进海格双拳的打击范围;真的,他后退得那么快,结果被一个不省人事的同伴绊倒了。海格已经转过身,开始背着绕在脖子上的牙牙奔跑。乌姆里奇在他身后发射了最后一个昏迷咒,可是没打中;海格朝远处的大门全速跑去,消失在夜幕中。
    大家都张开嘴巴盯着场地,颤抖着沉默了好几分钟。然后托福迪教授无力地说:“嗯,大家注意……还有五分钟。”尽管哈利的星象图只填写了三分之二,可他还是盼着考试快点结束。考试终于结束时,他、罗恩和赫敏马马虎虎地把望远镜放回盒子里,顺着螺旋形楼梯猛冲下去。没有一个学生想去睡觉;他们都站在楼梯脚下,激动地高声谈论着所目睹的事情。
    “这个恶毒的女人!”赫敏气喘吁吁地说,她好像愤怒得连说话都有困难了,“想在夜深人静的时候偷偷对付海格!”
    “很明显,她不想再出现特里劳妮那样的场面。”厄尼麦克米兰一本正经地说,挤过来与他们会合在一起。
    “海格干得真棒,对不对?”罗恩说,看上去惊恐的神色比钦佩的神色还多,“那些咒语怎么都从他身上弹开了?”
    “可能是因为他的巨人血统。”赫敏颤抖着说,“一个巨人很难被击昏,他们就像巨怪,非常强壮……但是可怜的麦格教授……四个昏迷咒直接打在她胸口上,她又确实不年轻了,是不是?”
    “太可怕了,太可怕了,”厄尼夸张地摇着头说,“好了,我要去睡觉了,晚安,各位。”他们周围的人在渐渐散去,离开时仍在激动地谈论着刚才看到的事情。
    “至少他们没能把海格抓住送进阿兹卡班,”罗恩说,“我猜他去找邓布利多了,是不是?”
    “我想是的。”赫敏含着眼泪说,“哦,这太可怕了,以前我真的以为邓布利多很快就会回来,可现在我们又失去了海格。”
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