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第38章 二度目の戦いへ The Second War Begins(14)

时间: 2023-06-21    进入日语论坛
核心提示:ルーナが指差した掲示板には、たしかに、なくなった本やら洋服やらのリストと、返してくださいというお願いが貼ってあった。ハリ
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ルーナが指差した掲示板には、たしかに、なくなった本やら洋服やらのリストと、返してくださいというお願いが貼ってあった。

ハリーの心に不ふ思し議ぎな感情が湧わいてきた。シリウスの死以来、心を占しめていた怒りや悲しみとはまったく違う感情だった。しばらくしてハリーは、ルーナをかわいそうだと思っていることに気づいた。

「どうしてみんな、君の物を隠すの」ハリーは顔をしかめて聞いた。

「ああ……うーん……」ルーナは肩をすくめた。「みんな、あたしがちょっと変だって思ってるみたい。実際じっさい、あたしのこと『ルーニー』ラブグッドって呼ぶ人もいるもンね」

ハリーはルーナを見つめた。そして、また新たに、哀あわれに思う気持が痛いほど強くなった。

「そんなことは、君の物を取る理由にはならないよ」ハリーはきっぱりと言った。「探すのを手伝おうか」

「あら、いいよ」ルーナはハリーに向かってにこっとした。「戻ってくるもン、いつも最後には。ただ、今夜荷造にづくりしたかっただけ。だけど……あんたはどうして宴えん会かいに行かないの」

ハリーは肩をすくめた。「行きたくなかっただけさ」

「そうだね」不ふ思し議ぎにぼんやりとした、飛び出した目で、ルーナはハリーをじっと観察かんさつした。

「そりゃあそうだよね。死し喰くい人びとに殺された人、あんたの名な付づけ親おやだったんだってね ジニーが教えてくれた」

ハリーは短く頷うなずいた。なぜか、ルーナがシリウスのことを話しても気にならなかった。ルーナにもセストラルが見えるということを、そのときハリーは思い出した。

「君は……」ハリーは言いよどんだ。「あの、誰か……君の知っている人が誰か死んだの」

「うん」ルーナは淡々たんたんと言った。「あたしの母さん。とってもすごい魔女だったんだよ。だけど、実験じっけんが好きで、あるとき、自分の呪じゅ文もんでかなりひどく失敗したんだ。あたし、九歳だった」

「かわいそうに」ハリーが口ごもった。

「うん。かなり厳きびしかったなぁ」ルーナは何気ない口く調ちょうで言った。「いまでもときどき、とっても悲しくなるよ。でも、あたしにはパパがいる。それに、二度とママに会えないっていうわけじゃないもン。ね」

「あー――そうかな」ハリーは曖昧あいまいな返事をした。

ルーナは信じられないというふうに頭を振った。

「ほら、しっかりして。聞いただろ ベールのすぐ裏側うらがわで」

「君が言うのは……」

「アーチのある、あの部屋だよ。みんな、見えないところに隠れているだけなんだ。それだけだよ。あんたには聞こえたんだ」

二人は顔を見合わせた。ルーナはちょっと微笑ほほえんでいた。ハリーは何と言ってよいのか、どう考えてよいのかわからなかった。ルーナはとんでもないことをいろいろ信じている……しかし、あのベールの陰かげで人声がするのを、ハリーもたしかに聞いた。

「君の持ち物を探すのを、ほんとに手伝わなくていいのかい」ハリーが言った。

「うん、いいんだ」ルーナが言った。「いいよ。あたし、ちょっと下りて行って、デザートだけ食べようかな。それで全部戻ってくるのを待とうっと……。最後にはいつも戻るんだ……じゃ、ハリー、楽しい夏休みをね」

「ああ……うん、君もね」

ルーナは歩いて行った。その姿を見送りながら、ハリーは胃袋に重くのしかかっていたものが、少し軽くなったような気がした。


    她指了一下布告栏,她的确已经钉上了她丢的书和衣服的单子,请求人们归还。
    哈利心里涌起一种奇怪的感觉,自从小天狼星死了之后,一直占据他内心的只有愤慨与伤心,而现在涌起的这种情感远不同于此。过了一会儿,他才意识到那是对卢娜的同情。
    “他们怎么能把你的东西藏起来呢?”他皱着眉头问卢娜。
    “哦……这个……”她耸了耸肩膀,“你知道,我想他们认为我有些古怪。实际上,有些人管我叫疯姑娘洛夫古德。”哈利看着她,刚刚涌起的同情变得更加强烈了。
    “他们没有理由拿你的东西。”他有气无力地说,“需要我帮忙找吗?”
    “哦,不,”她对他笑着说,“它们会回来的,它们总是到最后时刻才回来。只不过是我想今天晚上收拾东西。随便问问……你为什么不在宴会上?”
    哈利耸了耸肩膀:“只是不喜欢。”
    “不是。”卢娜说着用她那双朦胧得有些古怪的、凸出的眼睛审视着哈利,“我想你不会不喜欢的。那个食死徒杀死的人是你的教父,对吗?金妮告诉我的。”
    哈利只是敷衍地点了点头,但是他发现不知为什么,他并不介意卢娜提起小天狼星。他想起卢娜也能够看到夜骐。
    “你也曾经……”他说,“我是说,什么人……你认识的人当中,有没有已经去世的?”
    “有,”卢娜简单地说,“我妈妈。她是个杰出的巫师,你知道,她相当喜欢做实验,一天,她的一条咒语出了大错。那年我九岁。”
    “我很难过。”哈利喃喃地说。
    “是的,那真的很可怕。”卢娜一口气说了下去,“现在,我有时仍会为这件事伤心难过。但是我还有爸爸,而且,不管怎样,这并不意味着我永远都不能再见到妈妈了,不是吗?”
    “哦—— 是吗?”哈利不确定地说。
    她怀疑地摇了摇头。
    “哦,别这样,就在帷幔的后面,你不是听到他们在说话吗?”
    “你是说……”
    “在那间有拱门的屋子里。他们只是暗暗藏在我们眼睛看不到的地方,就是这样。但是你确实昕到他们说话了。”
    他们相互看着对方,卢娜微笑着。哈利不知道该说些什么,或者是该想些什么;卢娜相信那么多不可思议的事情……不过他也确信他曾听到了帷幔后面的说话声。
    “你真的不需要我来帮忙找东西吗?”他问。
    “哦,不,”卢娜说,“不需要,我想我要下去吃些布丁,等着它们全部冒出来……到最后总是这样的……好吧,暑假愉快,哈利。”
    “是……是的,你也一样,暑假愉快。”
    她走开了,他目送着她离开,发觉心里那种可怕的沉重感似乎减轻了一些。
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