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落語百選109

时间: 2019-09-15    进入日语论坛
核心提示:雪てん「こんちは、ご隠居さん、お宅ですか?」「おーや、熊さんかい。しばらくだな。まァこっちィお上がり」「ありがとがす」「
(单词翻译:双击或拖选)
 
雪てん

「こんちは、ご隠居さん、お宅ですか?」
「おーや、熊さんかい。しばらくだな。まァこっちィお上がり」
「ありがとがす」
「今日はなにか用か?」
「別に用じゃねえんですよ。仕事が半ちく[#「ちく」に傍点]ンなっちゃってね、休んじゃったんです。退屈《てえくつ》だから遊びに来たんですが、お邪魔ですか?」
「いや、わしもな、徒然《とぜん》で困っていたんだ」
「あ、お膳に困ったんですか。なんか食うんですか?」
「そうじゃないよ。退屈していたところだ。ゆっくりしていきな」
「へえ」
「お茶でもいれるから」
「どうぞお構いなく……」
「お茶ぐらいいいだろ?」
「お茶ぐらいったってね。やっぱり火をおこして湯ゥ沸かして、お茶の葉っぱ入れなきゃならないんでしょ。そんな手数かけたくないんですよ。冷やでもようがすよ。酒のほうが……」
「それァいいよ、あたりまえだよ。おもしろいことを言うなあ。こりゃ、ご挨拶だねえ」
「じつはね、いま横町の髪結床で大勢寄って世間話が出てねえ、ご隠居さんの噂が出たんだ」
「なるほど、うわさ[#「うわさ」に傍点]とは字に書けば、口で尊《たつと》ぶだが、なかなか口では尊ばない、碌《ろく》な事を言やあしまい」
「まァなんのかのといったって、この諸式《しよしき》の高いのに絹物を着て旨《うま》いものを食べて、毎日毎日遊んでいる横町の隠居さんは、ことによったら……じゃあねえかってね」
「ことによったら、なんだって?」
「だからさ、ことによったら、泥棒じゃあねえかって」
「ひどいこと言うなよ。人聞きが悪い。わたしは隠居だ」
「ははあ、隠居屋さんか」
「隠居屋じゃあない、隠居だよ」
「へえー、隠居というとなに商売《しようべえ》ですね」
「商売じゃあない。こう言っちゃ失礼だが、わしは若い時分おまえさん方みたいに毎日遊んではいなかった。真っ黒になって働いたもんだ」
「なるほど、炭屋をして」
「炭屋ばかりが黒くなるわけじゃない。苦労して一所懸命稼いだおかげで少しばかりの金ができた、そこで倅《せがれ》に嫁をとり、若夫婦に店のほうを任せ、わしはここへ隠居して、月々倅のほうから分米《ぶんまい》をもらって暮らしているんだ」
「ああそうですか。じゃあ息子さんは提灯屋さんだね」
「どうして?」
「月々ぶんまわし[#「ぶんまわし」に傍点]をもらってるって」
「ぶんまわし[#「ぶんまわし」に傍点]じゃあない、分米だ」
「なんです分米てえなァ」
「分ける米と書いて分米だ」
「じゃあ分けない米がやるまい[#「やるまい」に傍点]だ。食べてしまえばおしまい[#「おしまい」に傍点]だ」
「よくしゃべるな」
「じゃァあっしも分米だ」
「どこから?」
「向こうの横町の米屋から……」
「それはおまえさんのは買うんだな」
「しかし毎日遊んでいたら退屈でしょうね?」
「それは退屈しのぎに一つの道楽があるよ」
「へえ、……やっぱり出かけますかい。吉原や品川へ」
「そんなところへ行かれるかい、この年齢《とし》で……、そんな道楽じゃあない、わしのは風流だ」
「はァ風鈴かあ」
「風鈴じゃあない、風流……いろいろあるな、花を生《い》けても風流だし」
「炭団《たどん》をいけても風流だし」
「お茶を点《た》てても風流だ」
「塔婆《とうば》を立てても風流だ」
「そんな風流があるか。掛け合いにしゃべってるね、そのうちでわしのいちばん多くやるのは俳諧だな」
「へえー、灰買い? ですかね。なにも食うに困らなけりゃあんな商売しなくってもよさそうなものですがね、風の日なんざ目ン中へ入《へえ》るしよ」
「なにが?」
「灰でござい、灰のおかたまりはございませんかって」
「灰を買って歩くんじゃない。句を詠《よ》むんだ、初雪や……」
「ああ、あれですか。『初雪やきゅうり転んで河童の屁』ってやつ」
「そんな句があるかい。でもそういうところをみるとおまえさんもおやりか?」
「いえ、おやり(槍)も薙刀《なぎなた》もねえんですよ。横町の髪結床の親方がよくやってますがね。ああいうこたァ、わっしたちにゃあできませんかね?」
「できるとも、しかし初心のあいだは発句よりやさしいのは和歌だね」
「はァばか[#「ばか」に傍点]かね」
「ばか[#「ばか」に傍点]じゃあない。和歌、三十一文字《みそひともじ》だ」
「そいつは咽喉《のど》が乾く」
「なにが?」
「味噌をひと舐《な》めにするんでしょう」
「ちがうよ。三十一文字、歌だ、歌の一つも詠《よ》もうとするならまず、山を山と言わず、月を月と言わず、火を火と言わぬようにする、つまりこれが秘事《ひじ》だな」
「なるほどね。じゃあどうでしょう、こういうのは」
「おや、できたかい?」
「エエーと、『地瘤《じこぶ》から星の親父《おやじ》がずばと抜け、火事の卵をすぐに吹っ消し』てんで」
「なんだいそりゃあ」
「山を山と言わねえんだから、山は地瘤で、月を月と言っちゃいけねえんでしょう。だから月は星の親父さ。火を火と言わずってえから提灯の灯は火事の卵だ。地瘤から星の親父がずばと抜け、つまり山から月が出たんだ。火事の卵をすぐに吹っ消し、月が出れば提灯はいらねえから、火事の卵を消したんだね」
「なんだァ、それではめちゃめちゃだよ」
「だめですかね」
「つまり最初を細く長くのばして、中ほどをふくらまして、おしまいに固くぱらりと散らすんだな」
「さあたいへんだ。むずかしくなってきたぞ。エーと、じゃあどうです、こんどはこういうんです」
「早いね」
「エーと、いとすすき[#「いとすすき」に傍点]」
「おや、こんどはどうやら歌らしいね。いとすすき[#「いとすすき」に傍点]などというのは、初心にはめずらしい」
「ああそうですか……『いとすすき布袋《ほてい》の腹に綿《わた》巻いて、霰《あられ》まじりの金てこが降る』」
「なんだいそりゃァ」
「はじめ細く長くのばすから、糸薄《いとすすき》で、中ほどをふくらますから、布袋の腹へ綿を巻いてさ、しまいに固くぱらりと散らすんだから、霰まじりの金てこが降るってんで……」
「あぶないなどうも、いいえさ、そうおまえさんのように別々にはなしてはいけない。みんなくっついてなくちゃあ歌にならない」
「みんなくっつけるんですね、じゃあ、『にべ膠《にかわ》』……」
「早いねえ、どうでもいいが、にべにかわ[#「にべにかわ」に傍点]……?」
「『せしめ漆《うるし》に紺屋糊《こんやのり》、それでつかねばわしゃ[#「わしゃ」に傍点]にそっくい[#「そっくい」に傍点]』」
「妙なことを言うねえ、なんだいそれは?」
「こんどはつくものばかり、まず第一番に、にべ膠、なかなかよくつきますぜあれは。つぎが、せしめ漆に紺屋糊、それでつかねば、わしゃ[#「わしゃ」に傍点]にそっくい[#「そっくい」に傍点]、そっくい[#「そっくい」に傍点]はお飯《まんま》の練ったやつです」
「それは知っているが、わしゃ[#「わしゃ」に傍点]というのはなんだい?」
「わしゃ[#「わしゃ」に傍点]ですか。芝居のお姫さまが若い男といちゃつく[#「いちゃつく」に傍点]ときには、きっと言いますぜ。『わしゃ[#「わしゃ」に傍点]どうしてもはなれはせぬ』と言うから、わしゃはなかなかよくくっつくだろうとおもってね」
「なんだい、そう無理にくっつけるにはおよばないよ」
「さっき話した、初雪やというのはむずかしいかね」
「そうさね、まァむずかしいといえばむずかしいが、必ず巧《たく》まずに、『初雪やなにがなにしてなんとなら』と、見たとおりのことを言えば、それで句になっているんだ」
「見たさまを言うんですね。エーと、じゃどうです、こういうのは、『初雪や方々の屋根が白くなる』見たさまだ」
「見たさますぎるね、それに少し色気をつけなけりゃあだめだな」
「だんだんむずかしくなってきたね。色気をつけるんなら『初雪や小便すれば黄色くぼつぼつ穴があく、猫の火傷《やけど》によく似てる』と」
「そう無理に色気をつけなくってもいいよ。『初雪や瓦《かわら》の鬼も薄化粧』雪が降って屋根の鬼瓦に積もったのを見て薄化粧をしたようだと言う、そこを言ったのだ。見たようでも色気がついているだろう」
「なるほど、そうですかい。じゃあどうですい、『初雪や瓦の鬼も薄化粧』いいな」
「それはいま、わたしが言ったんじゃないか」
「あっしもいま考えた、へっ、だれの心もちがわねえ」
「冗談言っちゃあいけねえ。こういう句もあるな、雪を言わずに雪を想わせる。『猿飛んで一枝青し峰の松』とな、また手近で一句やろうとおもったら、『初雪や狭き庭にも風情《ふぜい》あり』と」
「なるほど、隠居さんとこには庭があるからようがすが、わっしの家《うち》にゃねえんだからね。『初雪や他人《ひと》の庭ではつまらない』と」
「愚痴を言っちゃあいけないね」
「エエー、『初雪や梅の足跡犬の鼻』と」
「なにを言うんだ。それは『初雪や犬の足跡梅の花』というんだ。……梅に足跡があるかい。『犬去って梅花を残し、鶏《にわとり》飛んで紅葉《もみじ》を散らすかな』犬の足跡だから梅、鳥の足跡なら紅葉だ」
「あはは、なんでも足跡でやるんだね。どうです。『初雪や馬の足跡お腕《わん》四つかな』」
「それは感心しないな」
「それならと、じゃあ、『初雪や草鞋《わらじ》の足跡|大人国《だいじんこく》の南京豆かな』」
「そんな変なものはいけないよ」
「また落第かえ。じゃあこんどはね、『初雪や草履《ぞうり》の足跡あたしゃ見ないが昔の小判かな』」
「あたしゃ見ないけどなんてえのはだめだよ。十七文字と限ったものだ。『でやかな[#「でやかな」に傍点]』といって『初雪や』といったらあとへ『かな』とは言えないんだ」
「むずかしい規則があるもんだね」
「『やと』言ったら『かな』と言わないでこしらえる。『初雪や二の字二の字の下駄の跡』」
「なんだ、あたりめえじゃあねえか、そんなもんでいいんですか?」
「ああ、これはすて女《じよ》という小さな女の子の詠んだ名代の句だよ」
「じゃあ『初雪や一の字一の字一本歯の下駄の跡』と、これは行者の歩いた跡だ」
「そんなのはだめだ。『雪の日に坊主転んで手鞠《てまり》かな』」
「あァ、頭《あたま》だね……『雪の日に大坊主と小坊主一緒に転んで頭の足跡お供餅《そなえ》かな』」
「おいおい、頭の足跡ってのがあるかよ、ばかばかしい」
「だめですか?」
「そういうのはだめだ……足跡でおもい出したが、こういう句がある。『初雪やせめて雀《すずめ》の三里まで』」
「どういうわけで?」
「初雪というものは、たくさん降らないで、雀の脚《あし》の三里を埋めるくらいがいいんだな」
「そうですかねえ、あっしはそんな吝《しみ》ったれなのはいやだね、どうせ降るならうんと降ってもらいたいね。『初雪やせめて駱駝《らくだ》の股《もも》ッたぼ[#「ッたぼ」に傍点]』」
「たいそうどっさり降ったね」
「エエ、北海道の初雪だ」
「冗談じゃあないよ。『初雪や草履を穿《は》いて隣家《となり》まで』」
「なるほど、わっしのは少し遠くだ。『初雪や長靴穿いて樺太《からふと》まで』」
「そんなに遠くまで行かなくってもいいじゃないか」
「なーに、ついでがあったから」
「『初雪や子供の持って遊ぶほど』」
「なるほど、ご隠居さん、こういうのはいけませんかね。『初雪や塩屋転んであっち舐《な》めこっち舐めこりゃどうだ』ってえのはどうだい?」
「なんだかわからないね」
「塩屋が塩ォ持って転んじゃったんだ。雪が白くて塩が白いだろ、どっちが雪でどっちが塩だかわからねえから、あっち舐めこっち舐め、こりゃどうだと考えてる」
「そんなのはいけないよ」
「『初雪やこれが砂糖なら金儲け』てえのはどうだい」
「金儲けなんてえのは俗でいけない。風流だから少しは欲をはなれなくちゃあいけない」
「『初雪や金が落ちていても拾わない』とどうです、欲をはなれたでしょう」
「くだらないなどうも。昔の句はまことに情愛の深いものがあるな。『雪の日やあれも人の子樽拾い』とな、……雪の日に窓から往来を眺めていると、樽拾いの子が寒そうな姿をして通る、同じ人間と生まれながら、ああかわいそうにと、同情した句だな」
「ああなるほどね、じゃああっしも情のあるんでやりますよ。あっしのは、『雪の夜やせめて玉《ぎよく》だけ届けたい』」
「なんだい、それは」
「吉原の女のところへ行きてえが大雪で行くことができないし、といって大雪だから閑《ひま》でお茶を引いてるだろう、せめて玉《ぎよく》だけ届けたい、まことに情があるでしょう」
「おもしろいなどうも」
「こういうのはいけませんかね。『枝々に……』てんで」
「重ね句だね。『枝々に』?」
「『烏《からす》止まって雪積もり、鷺《さぎ》かとおもって飛ぶとこ見れば、やっぱり元《もどり》の烏なりけり、山桜かな銀杏《いちよう》の木、おやおやちょいちょい茹で小豆《あずき》』」
「さあわからないな、なんだい、そりゃあ」
「あのね、枝があって、そこへ烏がきて止まって、寒いからじいっとして居眠りかなんかしていると、そこへ雪が降ってきて、烏の身体《からだ》が真っ白になっちゃったから鷺が止まっているのかなと見ている間に、羽ばたきして飛んで行った。すると雪がすっかり落ちてしまったから、やっぱり元《もどり》の烏になっちゃう。山桜かとおもったら銀杏の木、おやおやちょいちょい茹で小豆、と」
「そんな手数のかかる歌はいけないよ。だいいちなんだいそのおしまいの、茹で小豆てえのは?」
「これはおまけだ」
「おまけなんざァいらないよ」
「エエご免ください」
「はい、どなた?」
「エー、根岸の、如月庵《きさらぎあん》からまいりました者で……」
「ああ、さようですか。梅寿《ばいじゆ》さんのお宅から、それはようこそ、さあどうぞこちらへ……いえ、別にお客さまじゃございません。近所の心やすい人で……そこではなんですからどうぞご遠慮なくこっちへ……」
「ご免ください。あなた、こんにちは」
「おい、熊さん、ご挨拶をしなさい。……ときに今日はなんぞご用ででも?」
「じつは先達《せんだつ》て頂戴してまいりました、獣詠《けものよ》みの狂歌の御題ができましたので、はなはだ不出来でございますが持参いたしました。どうぞご覧くださいますように」
「おやさようでしたか。わざわざどうも恐れ入りましたな。ではさっそく拝見いたしましょうか。……これですか? 『子鼠が阿漕《あこぎ》に噛《か》じる網戸棚度重なりて猫に挟まれ』……なるほど、結構ですが、ちと点になりかねますな」
「ではこちらのを……」
「どれ拝見を、エーッと『ぽんぽんが痛いと虚言《うそ》を月の夜に鼓《つづみ》の稽古休む小狸』……うむ、よくできてはおりますが、まだ点にはなりませんな」
「エーッ、『初雪やッ』……」
「あっ、熊さん、少し待っといで、いまちょっと調べものがあるから、……エエおあとは、はあ、これですか……『深山路《みやまじ》は人も行かねば徒《いたずら》に憂き年月を送る狼』、なるほど、なかなか結構ですな、しかし点にはなりかねますな」
「では、どうぞこれをご覧ください」
「どうれ……『猫の仔を秤《はかり》に掛けてもらいしが朝と昼とは匁《め》(眼)の違うなり』なるほど」
「いかがでしょうか?」
「結構にはできておりますがちと、点にはなりかねます」
「エー『初雪やッ』……」
「待っといでよ、熊さん、いますぐだから……エエおつぎを拝見いたしましょう。『狩人が鉄砲置いて月を見《み》ん今宵は鹿《しか》(確)と熊(隈)もなければ』、よくできてはおりますが、まだ点にはなりかねますな、そちらのは……」
「エー『初雪や』」
「エーと、『狐をば野干《やかん》(薬鑵)というは茂林寺の文福茶釜狸なりけり』結構ですが、ちと点になりかねるようで……」
「恐れ入りました、では、どうぞこれを」
「ははあ、『飼う人の恩を魚の骨にまでよく噛み分けて門《かど》守る犬』、これも点にはなりかねます」
「ねえ隠居さん、『初雪や二尺余りの大鼬《おおいたち》、この行く末は何になるらん』」
「うん、熊さん、これなら、貂《てん》(点)になるだろう」
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