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歌月十夜73

时间: 2019-11-28    进入日语论坛
核心提示:*s84□志貴の部屋「そういえば」なんでも離れには猫のお化けがでるとかなんとか。秋葉や琥珀さんの話だと、最近深夜になると出没
(单词翻译:双击或拖选)
*s84

□志貴の部屋
「——————そういえば」
なんでも離れには猫のお化けがでるとかなんとか。
秋葉や琥珀さんの話だと、最近深夜になると出没して色々と悪さをしているらしい。
「……悪さって、あそこでどんな悪さができるんだろ」
なんだか異様なまでに怪しいが、妖怪の類に大事な離れを荒らされるのは我慢できない。
あそこには幼年期の思い出がつまっているんだ。そんな、離れに住みついて好き放題やっている化け猫には、きっつーいお灸が必要と見た。

□離れの入り口
 離れに到着。
森の中にあるという事もあって、離れは暗く静まり返っている。
「……うーん、確かに何か出そうな雰囲気ではあるよな、ここ」
日中でも恐い時があるんだから、夜なんてほとんどお化け屋敷といってもいい。
「……う。なに恐がってるんだ俺は。こんなんじゃ妖怪退治なんてできないぞ」
ぱん、と軽く両頬を叩く。
気合をいれて離れへと足を踏み入れた。
 
□離れの部屋
「——————————」
慣れ親しんだ座敷も、目的がお化け退治となると途端に雰囲気が一変する。
「……なんか嫌な予感がしてきたぞ……くそ、なんだって離れの屋敷に来る気になったんだろ、俺」
ひとり文句を言ってみる。
意気込み勇んできたものの、なんだか段々と帰りたくなってきた。

「……そういえば親父って山ほど猫を殺してたって話だよな……」
正確な話は知らないが、遠野槙久は小動物を買ってきては惨い方法で殺して捨てていたという。
特に好んだのは猫という話で、それこそ首塚を作らなければ処理に困るほど猫たちを殺していたとか。

「……そりゃあ祟られても文句は言えないよな」
かといって今から帰るのも恐ろしい。
あの襖を開けた途端、視界いっぱいに猫の生首が敷き詰められていて、それがそろってこっちを見て鳴き出した日には失神しそうだ。
……やば。
なんか、すっごく恐くなってきた。
「————ばか、何恐い想像してんだよ俺……!」
だが考えてしまったものは仕方がない。
どうして人間ってのは、こういう時にかぎって恐い想像が次から次へと出てくるんだろう?

「—————寝よう。こういう時はもう寝ちまうに限る」
たしか押し入れに布団が入っていたな、と立ちあがるのだが、押し入れの中には布団ではなく猫の死骸が詰まっているかもしれない、なんて想像が働いてしまって止めた。
「……………………」
……扉という扉を開けると猫が飛び込んでくる気がする。
ああ、トイレにも行けない状態。
 
「————————!」
いま、なにか。
 確かに、物音が。
「……水の、音……?」
 ……確かに水の音が聞こえる。
どこがて水漏れがしているのか、とも思ったのだが、これは——�
「……舐める音だ、これ」
ぴちゃり、ぴちゃり。
すぐ外。
障子一枚隔てた向こうで、何かが、水らしきモノを舐めている—————

「———————うそ、だろ」
知らず両足が震えていた。
 耳をすませば、遠く、軋むような猫の鳴き声。
————ゆらり。
 障子の向こうで、なにか巨大なモノが蠢く。
それは庭からこの和室へと近づいてきて———障子に、ハッキリと猫の影絵を映し出した。
【アルクェイド】
「ば、化け猫——————————!」
恐怖に潰される前に、勢いで障子を開ける!

視界に広がる闇の森。
 遠く響く猫たちの合唱。
 そして———�
□林の中の空き地
□林の中の空き地
【アルクェイド】
ばけねこ、一匹。

「うにゃ!?」
驚いてこちらを向くばけねこ。
「—————————」
ちなみに、今の俺の心理状態はというと、

【ロア】
こんな感じだ。

□林の中の空き地
【アルクェイド】
「—————おい」
「にゃっ!?」
「なにしてんだよ、おまえ」
「む? ……なにしてんだろうにゃー?」
「なんだ、自分でも解らないんだ」
「……うーん、初めはなにかしら理由があった気がするんだけど、なんかこうしているとどうでもよくなってきたにゃー」
「———————」
……はあ。さっきまであんなに恐がってた自分が馬鹿みたいだ。

「むむむ? 志貴は恐くないのかにゃ? 妹とか双子は恐がってたぞ? 猫の呪いは恐ろしいにょよ?」
「—————————」
えーっと、ああ、あったあった。
都合のいいコトに、親父が愛用していた猟銃が部屋の畳の下に隠してあった。
素早く弾丸を装填して、片手で無造作に狙いをつけて

□林の中の空き地
□林の中の空き地
バンバン、と発砲した。

「うにゃー!!!!!」
悲鳴をあげて崩れ去るばけねこ。
————いや、これは————�
【アルクェイド】
「あ、あぶなかったにゃ!」
「チィ、変わり身か————!」
いえ、正確には着ぐるみです。

バンバンバン、と連続する炸裂音。
———流石親父、SPAS12とはいい銃をつかってやがるぜ。
「うわ、たんまたんま! 軽い冗談じゃないのさー! ノーモア暴力ー!」

「にゃー! てったいてったい、一時てったーい!」
 しゃしゃしゃー、と蛇のような動きで木々の間を抜けていくアルクェイド。
「いいがあー、もう二度と悪ささするでねえどー!」
バンバン、と威嚇射撃をして、ばけねこを完璧に追っ払った。
 
□志貴の部屋
「……まったく、ここんところやりたい放題だなアイツは」
回収してきたばけねこの皮をベッドに放る。
ぼてん、とだらしなく転がる猫の皮。
正確には猫の着ぐるみ。さっきまでアルクェイドが着ていたアレだ。
「………………」
……着ぐるみというのは、一種魔力を持っている。
昔、何かの懸賞で“豪華! 布団にもなる着ぐるみプレゼント! ネコとドジョウのどちらかをお選びください!”というのがあった。
有間の家にいたころ、テレビでその万能着ぐるみを見てちょっといいな、と思ったのは誰にも言えない秘密である。

「……やっぱり。これ、布団になるヤツだ」
布団になる着ぐるみというのは、ようするに寝袋を着ぐるみにしたような物で、イメージ的にはウツボカズラに近い。……いや遠いか。
「ふーん。やっぱりな、思ったとおり寝にくいじゃないか。それでもまあ、寝袋よりはマシってところか」
中に入りながら寝心地を確かめる。
「……………………………」
 うん。まあ、これはこれで。
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