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笑う茶碗02

时间: 2019-12-05    进入日语论坛
核心提示:なまけものの節句働き仕事が進まないと、ついTVを見てしまうのである。仕事机から直接見えるところにTVがあるのがイケないと
(单词翻译:双击或拖选)
なまけものの節句働き

仕事が進まないと、ついTVを見てしまうのである。仕事机から直接見えるところにTVがあるのがイケないとわかったから、机からはTVの画面が見えない配置にしてみた。
こうすると、TVの画面が見えないので、正しくTVの画面の見えるソファのところへ行って、本格的にTVを見てしまうのである。
これを要するならば、自分は仕事をするのに向いていない性格なのだという結論になってしまうが、そんな結論を出してみてもはじまらない。
今日は日曜日で、しかも三連休の最終日である。連休中もずっと仕事場におり、しかも電車がなくなるころまでグズグズしているから結局タクシーで帰ることになる。
「お客さん、今までお仕事ですか!!」
とタクシードライバーが大仰に驚くので、
「おたがいさまだろ」と思うけど、そうは言わない。
「運転手さんと違って、なまけものなんでねえ、なまけものの節句働きっていうでしょう」
はははー、いや、仕事があるだけイイ事じゃないですか、なんてナグさめてくれる。
まさか、仕事場で一日TV見てたとは言えない。もっともTVを見ていて、タメになることがまったくなかったわけじゃない。今日はNHKスペシャルの「カンジとパンバニーシャ」というのを見て、タメになった。
カンジとパンバニーシャは、ジョージア州立大学で飼育されているボノボと呼ばれる類人猿である。
この二人というか、二名様は人間のコトバ(しかも英語)をスラスラと理解するのだ。アメリカ人のコドモが、英語をスラスラ理解するのにも驚くが、この二名様はサルである。
電話でペラペラと私にはわからないコトバでアメリカ人が話すのを聞いて、内容を理解するのだ。理解して返事もする。返事はキーボードのパネルにある絵文字のキーを押すと機械がリッパな発音でしゃべるようになっている。
ボノボが、人間と同じようにしゃべらないのは声帯や口の中の構造が、人間語をしゃべるようにできていないからだけらしい。
「どうする?」
とツマが訊くので私は答えた。
「しかし、ヤツに日本語はワカラナイだろ」
「英語で育てられたからね」
日本語の環境にいれば、日本語もわかってしまうらしい。
「こまったことになった」
と私は言った。先日も、やっぱりTVを見ていたら、その時はチンパンジーだったが、TVの画面に映った六つの数字とその位置を瞬時に記憶するサルが出てきたのである。
たとえば、6・9・2・4・7・3のようにランダムな数字が、パッと画面に出てくる。それを何気ないふうに見ていたサルが、いきなり「2」のところを指でおさえるのだ。
「2」がこの六つの数字のうち、いちばん若い数字だからだ。すると、おどろいたことにその時ほかの五つの数字はそれぞれが四角い色面によっておおわれてしまう。
「おいおい」と私は思ったのだが、サルは動じる気配もなく、そのタダの色面である五つの色のうちのひとつを、指でタッチする。と、「3」という数字が出てくるではないか。
そのようにして以下、4、6、7、9と、若い順に正しく数字を開いていくのだ。
「こまったことになった」と、その時も私は思ったのである。冗談じゃないぞ、そんなにヤスヤスと、むずかしいことをサルにされてはコマル。
私はいまに、サルが計算をはじめるのではないか? と心配である。キーボードがあやつれるのであるから、電卓で計算するなどはワケないはずだ。そうではなく、暗算が出来るようになるのに違いないのだ。
しかも、涼しい顔で、ちょっとメンドクサそうに、やすやすと暗算する様が目に浮かんでしまった。
「シンちゃん一〇〇から九引くといくつ?」
とツマが突然「問題」を出したことがあった。
「なんだいヤブカラボーに、オレは算数がニガテなんだ、え? 一〇〇から九引くだって……そのくらいはワカル……九一だろう、いくらなんでもそのくらいわかる」
「うん、それからまた九引くと……」
「え? まだ引くのか……エート……八二……か、それがどうした?」
「そこから、もう一度九引くと?」
「いっぺんに引いたらどうなんだ。チマチマ、チマチマしてないで、え? だから、八二から九引くわけだろ、うーん、まかす、そっちで勝手に引いてくれ」
「ガーン」
と、ツマが擬音を発している。
「どうした?」
「どうしたじゃないよ、これ痴呆症のテスト問題だよ、TVでやってた」
「うん、TVも時には役に立つ」
「シンちゃんさァ、もし、犯罪犯しても、無罪になるかもね」
「いや、オレは犯罪は犯さないぞ、犯罪は悪いことだからな、近頃は、そういうカンタンなこともわからないバカがふえていて、コマッタものだ」と私は言った。正論であろう。
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