听力原文
柔道 指導体制広がるも課題
7月5日 4時22分
今年度から、中学校で必修となった武道について、文部科学省が全国の学校の指導体制を調べたところ、柔道を教える学校の97パーセントが「指導経験のある教員などがいる」と答えた一方、まだ指導者を確保できていないという学校も200校あまりあることがわかりました。
文部科学省は、ことし4月、全国に1万校あるすべての中学校を対象に、武道の指導体制が整っているかどうかを調査しました。
今年度から必修となった武道のうち、柔道をめぐっては、おととしまでの28年間に114人の中学生や高校生が部活動中の事故などで死亡していて、安全な確保が課題となっています。
調査の結果、「柔道を教える」と答えた6837校のうち、「一定の指導の経験がある教員がいるか、外部の人が指導する体制になっている」と答えた学校は97パーセント6617校にのぼった一方、まだ指導者を確保できていないという学校が3パーセント220校ありました。また、「畳を床に固定するなど、施設や用具の安全が確保されている」と答えた学校は88パーセント6034校、施設の安全が整っていないとした学校は12パーセント803校でした。
多くの学校では、この夏以降、武道の授業が行なわれることから、文部科学書は、課題が明らかになった学校が速やかに指導体制を整えられるよう支援することにしています。