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費税法案めぐり国会論戦へ
7月9日 4時8分
国会は、きょうとあす、衆参両院で予算委員会がそれぞれ開かれ、野田総理大臣とすべての閣僚が出席して質疑が行なわれます。自民党などは、民主党内に消費税率引き上げ法案などの修正を求める動きがあることを追及する方針なのに対し、民主党は、参議院で本格化する法案審議に向けて、体制の立て直しを急ぐことにしています。
国会は、焦点の消費税率引き上げ法案などの審議があさってから参議院本会議で始まる予定です。これを前に、きょうとあす、衆参両院で予算委員会がそれぞれ開かれ、野田総理大臣とすべての閣僚が出席して、基本的質疑が行なわれます。
野田政権が消費税率引き上げ法案などのいまの国会での成立を目指しているのに対し、修正協議で合意した自民党や公明党は、法案に反対したものの、民主党にとどまっている鳩山元総理大臣らが法案の修正を求めていることに批判を強めています。自民党の谷垣総裁は、きょうの参議院予算委員会に、みずから質問に立ち、野田総理大臣に対して、鳩山氏らの動きにどのように対処するのか追及する方針です。
また、民主党に離党届けを提出した小沢元代表らが結成した新たな会派も、初めての国会論戦に臨むことになっていて、激しい論戦が交わされる見通しです。小沢氏らは、あさって、新党の設立総会を開くことにしていて、小沢氏は、きのう、「まだ民主党から離党したいという人も結構たくさんいる」と述べ、新党は、国会議員50人規模で発足することになるという見通しを示しました。
これに対し、民主党は、法案に反対した小沢氏らについて、きょうの党の倫理委員会での審議をふまえて、除籍などの処分とすることを正式に決定することにしています。
また、小沢氏らの新党結成の翌日の12日には、両院議員総会を開くなどして、参議院で本格化する消費税率引き上げ法案などの審議に向けて、体制の立て直しを急ぐことにしています