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地震に備え首都のJRを耐震化
7月7日 4時33分
首都直下地震に備え、JR東日本は、山手線(やまのてせん)や中央線などの線路の土台となる部分、いわゆる盛土(もりど)などについて、この夏にも、大規模な補強工事を始めることにしています。
JR東日本は、高架橋を対象に耐震化を進めてきましたが、東日本大震災では、線路の土台となる部分の盛土が崩れたり、線路沿いに立てられた電柱が傾いたりして復旧に時間がかかりました。
JR東日本によりますと、たとえば山手線の場合、1周34.5キロのうち、およそ4分の1は、盛土の上にレールを敷いているということです。地震で盛土が崩れれば、大きな被害が出かねないとしていて、JR東日本は、山手線や中央線など、首都圏の各線を中心に首都直下地震を想定して、この夏にも、盛土や電柱などを対象にした大規模な補強工事を始めることにしています。具体的には、盛土に鉄筋を多く埋め込んで、揺れに強い地盤に改良するほか、電柱についても、土台を補強するということです。
JR東日本は、「首都直下地震の可能性も指摘されるなか、耐震対策を着実に行なっていく必要がある」と話しています。