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日本海側 梅雨末期の雨量増加傾向
7月7日 14時59分
梅雨は、7月中旬から下旬には終わりを迎えますが、この梅雨末期の雨の降り方について、気になる分析結果が出ています。
「日本海側地域、非常に雨が増える傾向にあるということがわかりました。」
画面の白い点は、100年以上観測が続いている全国37の観測点です。気象研究所では、この観測点のデーターを分析しました。赤い点の観測点は、梅雨末期の雨の量が増える傾向にありました。日本海側にある観測点は、ほとんどが増加傾向でした。
こちらは、梅雨末期の日本海側の雨量を分析したグラフです。年ごとの雨量に増減はあるものの、100年という幅で見ると、およそ1.5倍に増えていることがわかりました。梅雨末期の日本海側の大雨は、平成16年に浸水被害がおよそ1万4000棟に上った福井豪雨などがあります。
では、なぜ日本海側で雨の量が増えるのでしょうか。梅雨末期は、低気圧をともなった前線が日本海側付近に停滞して雨を降らせますが、地球温暖化の影響で海水温が高くなり、湿った空気が多く流れ込んでいることなどが考えられるということです。
「梅雨末期の雨の特徴は、特定の狭い地域に集中して、強い雨が降るという特徴がありまして、その結果、災害に結びつきやすい。警戒が必要だというふうに思います