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イベント会社を脱税容疑で告発
7月6日 5時50分
大画面のディスプレーを搭載した特殊の車をスポーツイベントの会場に貸し出すなどしていた東京のイベント会社がおよそ1億2000万円を脱税した疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京新宿区のイベント企画会社「ネクセル トラスト」と峯尾 輝男(てるお)社長です。関係者によりますと、この会社は、最大で300インチを超える大画面ディスプレーを搭載した特殊な車を何台も所有し、スポーツイベントの会場に貸し出すなどして、利益を伸ばしていましたが、複数の関連会社を使って架空の業務委託費を計上し、経費を水増ししていたということです。
このため、東京国税局は、平成21年までの2年間におよそ4億2000万円の所得隠しを指摘し、法人税1億2000万円を脱税した疑いで、会社と峰雄社長を東京地方検察庁に告発しました。ネクセル トラストは、「社長が不在のため、くわしいことはわからない」と話しています。
信用調査会社の帝国データーバンクによりますと、この会社は、国内では初めて大画面ディスプレーを車に搭載してイベントに活用したということで、平成21年度の売り上げは12億円あまりに上っています。