シリア 犠牲者増え続ける
7月22日 19時23分
内戦状態に陥っているシリア、情勢はドロ沼化しています。首都ダマスカスで本格的な戦闘が始まってから1週間となりますが、この間、シリア全土で死亡した人は1200人を超えました。戦闘がおさまる兆しの見えないなか、犠牲者が増えつづけています。
街中に響く銃声、立ちのぼる黒煙、11日のシリア北部アレッポとされる映像です。これまで大規模な戦闘が起きていなかった第2の都市アレッポでも、反政府デモに政府軍が発砲、政府軍と反政府勢力との戦闘に発展しました。
政府軍は戦車部隊を投入、反政府勢力に対して集中的な攻撃をくわえています。
「アラビア語」
一方の武器など兵力で劣る反政府勢力は、都市部でゲリラ作戦を展開。この1週間にシリア全土で死亡した人は、1200人を超えています。
このため、シリアでは、国外に脱出する人たちが相ついでいます。レバノンとシリアの国境では、22日も避難しようとする人たちが長い車の列をつくっていました。
国連難民高等弁務官事務所では、これまでにシリアから周辺の国々に避難した難民の数は15万人を超えた可能性があるとしています。