親の多く“肉より魚を食べさせたい”
2012年7月22日 7時ごろ
さて、さかなと肉、みなさんはどちらがお好きですか。こちらのグラフ、1人が1日に食べる魚介類の量は、平成18年には初めて肉類を下回り、その後、差は拡大しています。その一方で、子供がいる親の多くは、「肉よりさかなを食べさせたい」と考えていることが最近の調査でわかりました。こうした子育て世代の思いにこたえるため、販売の現場も変わりはじめています。
「おさかなとお肉のなか、どちらが食べる機会が多いですか。」
「お肉を。」「お肉?おさかなを食べさせたいなと思うんですけど。」
「食べさせにくいですね。骨とかたくさんあるから。」
「作っても、なんかあまり食べないっていうか。レパートリーが少ない。」
水産業の関係者でつくる団体が子どもがいる30代40代の親に調査したところ、「魚介類を週に3、4回以上購入する」と答えたのは半数足らず、一方、肉類では9割を超えました。ところが、肉とさかなのどちらをもっと子どもに食べさせたいか聞いたところ、さかなと答えた人が9割を超えていました。
さかなに対して、多くの人が「健康によい、栄養価が高い」というイメージを持っていましたが、「調理方法をあまり知らない。」「骨があって面倒」といった意見も目立ちました。
どうすれば、さかなを食べてもらえるのか、スーパーなど小売り業者のあいだで、骨を取り除くなど、さまざまな工夫が始まっています。
こちらは、味つけしたさかなのコーナーです。自宅に持ちかえったら、フライパンで焼くだけででき上がります。
「いわし、おすすめです。刺身にしても天ぷらにしてもいいですよ。」
さらに、さかなに詳しい担当者を配置し、調理方法や栄養価を直接客に伝えます。こうした取り組みで魚介類の売り上げは、およそ10パーセント伸びました。
「おさかなを食べさせたいというニーズはある。でも、なかなかその本当にお客さまのニーズを私たちがとらえきれてなかった。食べやすい、おいしい商品をご提供しつづける」
「子どもにさかなを食べさせたい」、子育て世代の思いにこたえる形で、販売の現場も変わりはじめています。