無免許運転の罰則強化検討へ
7月24日 13時10分
ことし4月、京都府亀岡市で無免許運転の車が小学生の列に突っ込み、10人が死傷した事故の遺族などが無免許運転で事故を起こした場合の厳罰化を要望していることを受けて、警察庁は罰則の引き上げに向けた道路交通法の改正について検討を進めることになりました。
ことし4月に、京都府亀岡市で登校中の小学生の列に車が突っ込んで10人が死傷した事故や、去年10月に名古屋市で大学生がひき逃げされて死亡した事件は、いずれも無免許運転によるものでしたが、遺族は「今の法律では刑が軽すぎる」として厳罰化を要望しています。
「ご遺族の方々と直接お話しすることにより、その思いを重く受け止めさせていただきました。ご遺族のご要望でもある『無免許運転の罰則引き上げ等』については、面会後、警察庁に対し、速やかに検討を進めるよう指示したところであります。」
松原国家公安委員長はこのように述べ、罰則強化の検討を警察庁に求めたことを明らかにしました。
いまの道路交通法では、無免許運転自体の懲役刑は1年以下となっていて、警察庁は罰則の引き上げに向け、道路交通法の改正を検討する方針です。
また、遺族は、無免許で重大な事故を起こした場合に、罰則の重い「危険運転致死傷罪」を適用できるよう刑法の改正も求めており、今後、法務省とも協議することにしています。