米国債金利 過去最低まで低下
7月24日 10時30分
ヨーロッパの信用不安から、比較的安全だとされるアメリカの国債が買われ、10年ものの国債の利回りは、これまででもっとも低い1.4パーセント代前半まで下がりました。
週明け23日のアメリカの債券市場では、スペインやイタリアの国債が財政悪化への懸念から売られ、比較的安全だとされるアメリカ国債を買う動きが加速しました。このため、長期金利の代表的な指標となっているアメリカの10年ものの国債の利回りは、これまででもっとも低い1.4パーセント代前半まで下がりました。
また、リスクを避けようと、原油の先物価格は3ドル以上値下がりして、1バレル90ドルを割り込み、このところ上昇していた大豆やトウモロコシなどの先物価格も値下がりしました。
市場関係者は、「株式や商品先物などのリスク資産から資金を引き上げる動きが目立っていて、金融市場の信用の高まりが投資家の資金の流れを変える形となっている」と話しています。