オスプレイ 打開策見いだせず
7月24日 4時56分
山口県の岩国基地に搬入されたアメリカ軍の最新型輸送機オスプレイについて、政府は安全性が確認されるまで日本での飛行は行なわない方針だとしています。しかし、地元側は搬入自体に強く反発しており、試験飛行や沖縄への配備に向けて理解がえられる打開策は見いだせていません。
アメリカ軍は、きのう山口県の岩国基地にオスプレイ12機を搬入し、来月中にも基地周辺で試験飛行を行なったうえで、10月上旬には沖縄県の普天間基地で本格的に運輸したいとしています。
これについて、関係する自治体からは批判が相ついでいます。
「憤りを覚えるわけであります。安全性とか情報がないなかでは、飛行は絶対にしないということをまず明確にしていただきたいということを、私としては伝えていきたいというふうに考えております。」
政府は、安全性が確認されるまでは、試験飛行を含む一切の飛行を行なわないことでアメリカと合意しています。
「オスプレイについては、きちんと安全性が確認されるまで、日本の基本法、日本での飛行は行なわない、そういう方針でございます。」
また、オスプレイが普天間基地に配備された場合の安全対策について、日米の外務防衛の担当者による日米合同委員会で具体策を検討するようアメリカ側に求めており、住宅密集地をできるだけ避けるため、海上中心とした新しい飛行ルートを提案することなども検討されています。
ただ、地元側は安全性に不安があるとして搬入を延期するよう求めていただけに、搬入自体に強く反発しており、試験飛行や沖縄への配備に向けた地元の理解が得られる打開策は見いだせていません。