大飯4号機 25日未明にフル稼働へ
7月24日 18時5分
福井県にある大飯原子力発電所の4号機は、あす未明、原子力の出力が100パーセントのフル稼働になる見通しです。政府は、3号機に続いて4号機がフル稼働した場合、各電力会社管内に対する節電要請を再び一部緩和し、関西電力管内については、企業生産に支障が出る場合には緩和できるなどとする方針です。
大飯原発では、3号機が今月9日原子力の出力が100パーセントになるフル稼働に達し、4号機は今月18日に原子炉を起動しました。4号機は、あす午前1時ごろ100パーセントのフル稼働に達する見通しです。
政府は「4号機がフル稼働すれば関西電力管内の厳しい需給状況はほぼ解消する」として、節電要請の一部を再び緩和することにしています。
まず、関西電力管内については、火力発電所の大規模トラブルに備える必要があるとして、現在10パーセント以上の数値目標を維持する一方、企業生産に支障が出る場合には5パーセント以上に緩和できるようにする方針です。
また、中部、北陸、中国の各管内に設定した数値目標をすべて解除するとともに、四国に対する数値目標を7パーセント以上から5パーセント以上に緩和します。
一方で、九州の10パーセント以上、北海道の7パーセント以上の数値目標は、いずれも据え置かれます。
また、計画停電については、関西、北海道、九州、四国の4つの管内では、万一に備え引き続き準備を続けるとしていますが、このうち関西では、当初同じ地域で1日2回実施する場合があるとしていた計画を見直し、ほかの管内と同様に1日1回にすることにしています。
政府は、あすにも関係閣僚会合を開き、正式にこうした内容を決めることにしています。ただ、大飯原発の地下には亀裂があり、国の専門家の会議では亀裂が活断層かどうか判断できず、改めて調査をすべきだという意見が相ついでいて、国や関西電力の対応が注目されています。