二人が玄げん関かん口ぐちまで行ったときに、後ろから叫さけぶ声がした。
「わかった、わかった。引き受ける!」
ダンブルドアが振り返ると、スラグホーンは居い間まの出口に息を切らせて立っていた。
「引退生活から出てくるのかね?」
「そうだ、そうだ」
スラグホーンが急せき込んで言った。
「ばかなことに違いない。しかしそうだ」
「すばらしいことじゃ」
ダンブルドアがにっこりした。
「では、ホラス、九月一日にお会いしましょうぞ」
「ああ、そういうことになる」スラグホーンが唸うなった。
二人が庭の小道に出たとき、スラグホーンの声が追いかけてきた。
「ダンブルドア、給料は上げてくれるんだろうな!」
ダンブルドアはクスクス笑った。門の扉とびらが二人の背後でバタンと閉まり、暗くら闇やみと渦巻うずまく霧きりの中、二人は元もと来た坂道を下った。
「よくやった、ハリー」ダンブルドアが言った。
「僕、何にもしてません」ハリーが驚いて言った。
「いいや、したとも。ホグワーツに戻もどればどんなに得うるところが大きいかを、きみはまさに自分の身をもってホラスに示したのじゃ。ホラスのことは気に入ったかね?」
「あ……」
ハリーはスラグホーンが好きかどうかわからなかった。あの人はあの人なりに、いい人なのだろうと思ったが、同時に虚きょ栄えい心しんが強いように思えた。それに、言葉とは裏腹うらはらに、マグル生まれの者が優ゆう秀しゅうな魔女であることに、異常なほど驚いていた。
他们刚走到前门,就听见身后传来一声喊叫。
“好吧,好吧,我干!”
邓布利多一转身,看见斯拉格霍恩正气喘吁吁地站在客厅门口。
“你愿意重新出来工作?”
“是啊,是啊,”斯拉格霍恩不耐烦地说,“我肯定是疯了,但是没错,我愿意。”
“太好了,”邓布利多顿时喜形于色,“那么,霍拉斯,我们九月一日见。”
“好吧,没问题。”斯拉格霍恩嘟囔道。
他们走在花园的小径上时,身后又传来了斯拉格霍恩的声音。
“我会要求涨工资的,邓布利多!”
邓布利多轻声笑了。花园的门在他们身后自动关上了,他们穿过黑压压的袅袅绕绕的浓雾,朝山下走去。
“干得不错,哈利。”邓布利多说。
“我什么也没做呀。”哈利吃惊地说。
“噢,你做了。你让霍拉斯看到了他回到霍格沃茨能得到多少好处。你喜欢他吗?”
“嗯……”
哈利不能肯定自己是不是喜欢斯拉格霍恩。他觉得斯拉格霍恩在某些方面还是挺讨人喜欢的,但他似乎有些虚荣。还有,虽然他嘴上说的是另外一套,但他对于一个麻瓜出身的人竟能成为出色的女巫,表露出了太多的惊讶。