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第20章 ヴォルデモート卿の頼み(14)_ハリー・ポッターと謎のプリンス_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:いまより少し若いダンブルドアは、何かを待っている様子だった。予想どおり、二人がこの場面に到着して間もなく、ドアを叩たたく
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いまより少し若いダンブルドアは、何かを待っている様子だった。予想どおり、二人がこの場面に到着して間もなく、ドアを叩たたく音がした。「お入り」とダンブルドアが言った。

ハリーはあっと声を上げそうになり、慌あわてて押し殺した。ヴォルデモートが部屋に入ってきた。二年ほど前にハリーが目もく撃げきした、石の大おお鍋なべから蘇よみがえったヴォルデモートの顔ではなかった。それほど蛇へびに似てはいなかったし、両りょう眼がんもまだ赤くはない。まだ仮面をかぶったような顔になってはいない。しかし、あのハンサムなトム・リドルではなくなっていた。火傷やけどを負って顔立ちがはっきりしなくなったような顔で、奇き妙みょうに変形した蝋ろう細ざい工くのようだった。白目はすでに永久に血走っているようだったが、瞳孔どうこうはまだ、ハリーの見た現在のヴォルデモートの瞳ひとみのように細く縦たてに切れ込んだような形にはなっていなかった。ヴォルデモートは黒い長いマントをまとい、その顔は、両肩に光る雪と同じように蒼あお白じろかった。

机の向こうのダンブルドアは、まったく驚いた様子がない。訪問は前もって約束してあったに違いない。

「こんばんは、トム」ダンブルドアがくつろいだ様子で言った。

「掛かけるがよい」

「ありがとうございます」

ヴォルデモートはダンブルドアが示した椅い子すに腰掛こしかけた――椅子の形からして、現在のハリーが、たったいまそこから立ち上がったばかりの椅子だった。

「あなたが校長になったと聞きました」

ヴォルデモートの声は以前より少し高く、冷たかった。

「すばらしい人選じんせんです」

「きみが賛成してくれてうれしい」ダンブルドアが微笑ほほえんだ。

「何か飲み物はどうかね?」

「いただきます」ヴォルデモートが言った。「遠くから参りましたので」

ダンブルドアは立ち上がって、現在は「憂うれいの篩ふるい」が入れてある棚たなのところへ行った。そこには瓶びんがたくさん並んでいた。ヴォルデモートにワインの入ったゴブレットを渡し、自分にも一杯注ついでから、ダンブルドアは机の向こうに戻もどった。

「それで、トム……どんな用件でお訪たずねくださったのかな?」

ヴォルデモートはすぐには答えず、ただワインを一口飲んだ。

「わたくしはもう『トム』と呼ばれていません」ヴォルデモートが言った。

「このごろわたくしの名は――」

「きみが何と呼ばれているかは知っておる」ダンブルドアが愛想あいそよく微笑みながら言った。

「しかし、わしにとっては、きみはずっとトム・リドルなのじゃ。気分を害するかもしれぬが、これは年寄りの教師にありがちな癖くせでのう。生徒たちの若いころのことを完全に忘れることができんのじゃ」

ダンブルドアはヴォルデモートに乾杯かんぱいするかのようにグラスを掲かかげた。ヴォルデモートは相変わらず無表情だ。しかし、ハリーにはその部屋の空気が微び妙みょうに変わるのを感じた。ヴォルデモート自身が選んだ名前を使うのを拒こばんだということは、ヴォルデモートがこの会合の主しゅ導どう権けんを握るのを許さないということであり、ヴォルデモートもそう受け取ったのが、ハリーにはわかった。


    年轻一些的邓布利多似乎在等待什么,果然,不一会儿便响起了敲门声,他说:“进来。”
 
    哈利差点儿叫出了声,但赶紧忍住了。伏地魔走了进来,他的面孔不是哈利两年前看到的从大石头坩埚里升起的那样,不那么像蛇,眼睛还不那么红,脸还不像面具。他的面孔似乎被烧过,五官模糊,像蜡一样,古怪地扭曲着。眼白现在似乎永久地充着血,但瞳孔还不是哈利后来所看到的那两条缝。他身上披着一件长长的黑斗篷,脸像肩头的雪花一样白。
 
    桌后的邓布利多没有显出吃惊之色。这次来访显然是有预约的。
 
    “晚上好,汤姆,”邓布利多轻松地说,“坐吧。”
 
    “谢谢,”伏地魔坐到邓布利多指的椅子上——看上去就是哈利刚刚离开的那张,“我听说你当了校长,”他的声音比先前要高一些,冷一些,“可敬的选择。”
 
    “我很高兴你赞成。”邓布利多微笑道,“可以请你喝杯饮料吗?”
 
    “那太感谢了,”伏地魔说,“我走了很远的路。”
 
    邓布利多站了起来,快步走到现在放冥想盆的柜子前,但那时摆满了酒瓶。他递给伏地魔一杯葡萄酒,给自己也倒了一杯,然后回到书桌旁。
 
    “那么,汤姆……是什么风把你吹来的?”
 
    伏地魔没有马上回答,只是呷着酒。
 
    “他们不再叫我‘汤姆’了,如今我被称为——”
 
    “我知道你被称为什么,”邓布利多愉快地微笑道,“但是对我,你恐怕将永远都是汤姆·里德尔。这恐怕就是当老师的让人讨厌的地方之一,他们从来不会完全忘记学生当初的情形。”
 
    他举起杯子,像要跟伏地魔干杯。伏地魔还是面无表情。但哈利感到屋里的气氛发生了微妙的变化:邓布利多拒绝用伏地魔选定的称呼,是拒绝让伏地魔支配谈话。哈利看得出伏地魔也感觉到了。
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