フレッドとジョージの部屋は三階にあった。おばさんがベッド脇わきの小こ机づくえに置いてあるランプを杖つえで指すと、すぐに明かりが灯ともり、部屋は心地よい金色の光で満たされた。小窓の前に置かれた机には、大きな花瓶かびんに花が生けてあった。しかし、その芳かぐわしい香かおりでさえ、火薬のような臭いが漂ただよっているのをごまかすことはできなかった。床の大半は、封ふうをしたままの、何も印のない段ボール箱で占められていた。ハリーの学校用トランクもその間にあった。部屋は一時的に倉庫として使われているように見えた。
大きな洋よう箪だん笥すの上にヘドウィグが止まっていて、ハリーに向かってうれしげにホーと一声鳴いてから、窓から飛び立っていった。ハリーが来るまで狩かりに出ないで待っていたのだと、ハリーにはわかっていた。ハリーはおばさんにおやすみの挨拶をして、パジャマに着き替がえ、二つあるベッドの一つに潜もぐり込んだ。枕まくらカバーの中に何やら固い物があるので、中を探さぐって引っぱり出すと、紫とオレンジ色のベタベタした物が出てきた。見覚えのある「ゲーゲー・トローチ」だった。ハリーは独ひとり笑いしながら横になり、たちまち眠りに落ちた。
弗雷德和乔治的卧室在三楼。韦斯莱夫人用魔杖指了指床头柜上的一盏台灯,它立刻就亮了,给房间里洒下一片温馨柔和的光。那扇小窗户前面的桌上放着一大瓶鲜花,但它们的香味并不能掩盖残留在房间里的气味——哈利认为是火药味。地板上一大片地方都堆放着许多没有标名的密封的硬纸箱,哈利上学用的箱子也在其中。这个房间看上去像是一个临时仓库。
海德薇在一个大衣柜顶上朝哈利高兴地叫了几声,然后便振翅飞出了窗外,哈利知道它一直在等着见他一面之后才去觅食。哈利向韦斯莱夫人道了晚安,换上睡衣上了一张床。枕头里有个硬东西,他把手伸进去一摸,掏出来一块黏糊糊的、一半紫色一半橘黄色的糖,他认出来了,是吐吐糖锭。他暗暗笑了笑,翻了个身,立刻睡着了。