ハリーは聞いていなかった。太陽の光とはまったく関係なく、体中に暖かいものが広がっていた。胸の固いしこりが溶とけていくようだった。ロンもハーマイオニーも、見かけよりずっと強いショックを受けていることはわかっていた。しかし、二人はいまもハリーの両りょう脇わきにいる。ハリーを汚染おせんされた危険人物扱いして尻込しりごみしたりせず、慰なぐさめ、力づけてくれている。ただそれだけで、ハリーにとっては言葉に言い尽くせないほどの大きな価値があった。
「……それに回避かいひ呪じゅ文もん全般ぜんぱんとか」ハーマイオニーが言い終えた。
「まあ、少なくともあなたは、今学期履り修しゅうする科目が一つだけはっきりわかっているわけだから、ロンや私よりましだわ。ふくろうO・W・Lテストの結果は、いつ来るのかしら?」
「そろそろ来るさ。もう一ヵ月も経たってる」ロンが言った。
「そう言えば」
ハリーは今朝の会話をもう一つ思い出した。
「ダンブルドアが、O・W・Lふくろうの結果は、今日届とどくだろうって言ってたみたいだ!」
「今日?」
ハーマイオニーが叫さけび声を上げた。
「今日? なんでそれを――ああ、どうしましょう――あなた、それをもっと早く――」
ハーマイオニーが弾はじかれたように立ち上がった。
「ふくろうが来てないかどうか、確かめてくる……」
哈利并没有认真地听。他感到全身暖融融的,而且这暖意跟阳光毫无关系,堵在他胸口的那块东西似乎正在渐渐融化。他知道罗恩和赫敏并没有把内心的恐惧都显露出来,但看到他们仍然和他站在一起,说着安慰和鼓励的话,而没有把他当成异类或危险分子,远远地躲开,他觉得这价值是他无法用语言向他们表达的。
“……还有其他高深莫测的魔法。”赫敏终于说完了,“好了,你至少知道你今年要上的一门课了,比罗恩和我都多一门。不知道我们的O.W.Ls成绩什么时候寄来?”
“不会太久的,已经有一个月了。”罗恩说。
“等一等,”哈利突然想起昨晚的另一段对话,说道,“邓布利多好像说我们的O.W.Ls成绩今天就能寄到!”
“今天?”赫敏惊叫起来。“今天?那你为什么不早——哦,天哪——你应该早点告诉——”
她腾地跳了起来。
“我去看看有没有猫头鹰飞来……”