「おまえは歓迎されない」
目の前の男は、髪かみがぼうぼうで、何色なのかわからないほど泥にまみれている。歯は何本か欠けている。小さい目は暗く、それぞれ逆の方向を見ている。おどけて見えそうな姿が、この男の場合には、見るからに恐ろしかった。オグデンがさらに数歩下がってから話し出したのも、無理はないとハリーは思った。
「あー――おはよう。魔法省から来た者だが――」
「おまえは歓迎されない」
「あー――すみません――よくわかりませんが」オグデンが落ち着かない様子で言った。
ハリーはオグデンが極きょく端たんに鈍にぶいと思った。ハリーに言わせれば、この得体えたいの知れない人物は、はっきり物を言っている。片手で杖を振り回し、もう一方の手にかなり血に塗まみれた小こ刀がたなを持っているとなればなおさらだ。
「きみにはきっとわかるのじゃろう、ハリー?」ダンブルドアが静かに言った。
「ええ、もちろんです」ハリーはきょとんとした。
「オグデンはどうして――?」
しかし、戸に打ちつけられた蛇の死骸が目に入ったとき、ハッと気がついた。
「あの男が話しているのは蛇語へびご?」
「そうじゃよ」ダンブルドアは微笑ほほえみながら頷うなずいた。
ボロの男はいまや、小刀を片手に、もう一方に杖つえを持ってオグデンに迫せまっていた。
「まあ、まあ――」
オグデンが言いはじめたときはすでに遅かった。バーンと大きな音がして、オグデンは鼻はなを押さえて地面に倒れた。指の間から気持の悪いねっとりした黄色いものが噴ふき出している。
「モーフィン!」大きな声がした。
“你不受欢迎。”
站在他们面前的这个男人,浓密的头发里缠结着厚厚的污垢,已经辨不出原来的颜色。他嘴里掉了几颗牙,两只黑溜溜的小眼睛瞪着两个相反的方向。他本来看上去应该挺滑稽,然而事实上不是这样。他的模样很吓人,哈利心想,难怪奥格登又往后退了几步才开口说话。
“呃——上午好。我是魔法部——”
“你不受欢迎。”
“呃——对不起——我听不懂你的话。”奥格登不安地说。
哈利认为奥格登真是迟钝到了极点。在哈利看来,陌生人已经把他的意思表达得很清楚了,特别是他一只手里挥着一根魔杖,另一只手里握着一把看上去血淋淋的短刀。
“我想,你肯定能听得懂他的话吧,哈利?”邓布利多轻声问道。
“是啊,那还用说。”哈利有点不解地说,“为什么奥格登听不——”
接着,他的眼睛又看到了门上的那条死蛇,他突然明白了。
“他说的是蛇佬腔?”
“很好。”邓布利多点点头,微笑着说。
这时,那个穿着破衣烂衫的人一手握刀,一手挥着魔杖,正一步步朝奥格登逼近。
“喂,你别——”奥格登刚想说话,可已经迟了:砰的一声巨响,奥格登倒在地上,用手捏着鼻子,一股令人恶心的黄兮兮、黏糊糊的东西从他指缝间涌了出来。
“莫芬!”一个声音大喊道。