二人とも、ウィーズリーおばさんの手て編あみセーターを何枚も重ね着し、マントやマフラー、手袋を手に身み支度じたくをすませたころにはロンのショックも収まっていて、ハリーの新しい呪文は最高におもしろいという意見になっていた。事実、あまりおもしろいので、朝食の席でハーマイオニーを楽しませようと、すぐさまその話をした。
「……それでさ、また閃光が走って、僕は再びベッドに着地したのである!」
ソーセージを取りながら、ロンはにやりと笑った。
ハーマイオニーはにこりともせずにこの逸話いつわを聞いていたが、そのあと冷ややかな非難ひなんの眼差しをハリーに向けた。
「その呪文は、もしかして、またあの魔法薬の本から出たのかしら?」
ハリーはハーマイオニーを睨にらんだ。
「君って、いつも最悪の結論に飛びつくね?」
「そうなの?」
「さあ……うん、そうだよ。それがどうした?」
「するとあなたは、手書きの未知の呪じゅ文もんをちょっと試してみよう、何が起こるか見てみようと思ったわけ?」
「手書きのどこが悪いって言うんだ?」ハリーは、質問の一部にしか答えたくなかった。
「理由は、魔法省が許可していないかもしれないからです」ハーマイオニーが言った。
「それに」ハリーとロンが「またかよ」とばかり目をぐりぐりさせたので、ハーマイオニーがつけ加えた。
「私、プリンスがちょっと怪しげな人物だって思いはじめたからよ」
とたんにハリーとロンが、大声でハーマイオニーを黙だまらせた。
他们穿好衣服,在身上鼓鼓囊囊地套了几件韦斯莱夫人织的毛衣,拿上了斗篷、围巾和手套。罗恩已经从刚才的惊吓中缓过劲来,认为哈利的新咒语非常好玩。实际上,他觉得这个咒语太好玩了,他们刚坐下来吃早饭,他就迫不及待地把这件事讲给赫敏听。
“……然后又闪过一道亮光,我就掉回到床上了!”罗恩笑嘻嘻地说,一边动手给自己拿香肠。
赫敏听着,脸上没有一丝笑容,她板着冷冰冰的脸,不满地转向哈利。
“或许,这个咒语又是你那本魔药书里的吧?”她问。
哈利朝她皱起眉头。
“你总是一下子就得出最坏的结论,是吗?”
“到底是不是?”
“好吧……没错,是又怎么样?”
“你竟然决定拿一个手写的陌生咒语来做试验,看看会发生什么事?”
“手写的又怎么样?”哈利说,故意避重就轻,不回答其他问题。
“因为这可能是魔法部禁止使用的。”赫敏说,“而且,”她看到哈利和罗恩翻了翻眼珠,便又说道,“因为我开始觉得这个叫王子的家伙有点儿不可靠。”
哈利和罗恩同时喊她住口。