ハリーがマンダンガスの喉首のどくびを押さえ、パブの壁かべに押しつけた。片手でしっかり押さえながら、ハリーは杖つえを取り出した。
「ハリー!」ハーマイオニーが悲鳴を上げた。
「シリウスの屋敷やしきからあれを盗んだな」
ハリーはマンダンガスに鼻はながくっつくほど顔を近づけた。湿し気けた煙草たばこや酒さけのいやな臭いがした。
「あれにはブラック家の家紋かもんがついている」
「俺おれは――うんにゃ――なんだって――?」
マンダンガスは泡あわを食ってブツブツ言いながら、だんだん顔が紫色になってきた。
「何をしたんだ? シリウスが死んだ夜、あそこに戻もどって根こそぎ盗んだのか?」
ハリーが歯をむいて唸うなった。
「俺は――うんにゃ――」
「それを渡せ!」
「ハリー、そんなことだめよ!」
ハーマイオニーがけたたましい声を上げた。マンダンガスが青くなりはじめていた。
バーンと音がして、ハリーは自分の手がマンダンガスの喉から弾はじかれるのを感じた。喘あえぎながら早口でブツブツ言い、落ちたトランクをつかんで――バチン――マンダンガスは「姿すがたくらまし」した。
ハリーは、マンダンガスの行方を捜さがしてその場をぐるぐる回りながら、声をかぎりに悪態あくたいをついた。
「戻もどってこい! この盗ぬすっ人と――!」
「むだだよ、ハリー」
哈利掐住蒙顿格斯的脖子,把他顶在酒吧外面的墙上。他一只手紧紧地掐着他,另一只手拔出了魔杖。
“哈利!”赫敏惊叫道。
“这玩意儿你是从小天狼星家里偷出来的,”哈利说。他与蒙顿格斯几乎鼻子碰鼻子,闻到了一股臭烘烘的烟草和烈酒的气味,“上面有布莱克家族的纹章。”
“我——没有——什么?”蒙顿格斯结结巴巴地说,脸色慢慢涨成了猪肝色。
“你干了什么?在他死的那天夜里,你去把那个地方洗劫了一空?”哈利吼道。
“我——没有——”
“把它给我!”
“哈利,你不能!”赫敏尖叫着说,蒙顿格斯的脸已经发青了。
砰的一声巨响,哈利觉得自己双手从蒙顿格斯的脖子上弹开了。蒙顿格斯呼哧呼哧地喘着气,抓起掉在地上的箱子,然后——啪——他幻影移形了。
哈利扯着嗓子叫骂,原地转着圈儿看蒙顿格斯跑到哪儿去了。
“回来,你这个贼——!”
“没有用了,哈利。”