「ディリグロウト」
「太ふとった婦人レディ」のところまで来て、ハーマイオニーがはっきり唱となえた。
肖しょう像ぞう画ががパッと開き、三人を談だん話わ室しつに入れた。中はかなり混んでいて、湿った服の臭いがした。悪あく天てん候こうのせいで、ホグズミードから早めに帰ってきた生徒が多いようだった。しかし、恐きょう怖ふや憶測おくそくでざわついてはいない。ケイティの悲運ひうんのニュースは、明らかにまだ広まっていなかった。
「よく考えてみりゃ、あれはうまい襲おそい方じゃなかったよ、ほんと」
暖炉だんろのそばのいい肘掛ひじかけ椅い子すの一つに座っていた一年生を、気楽に追い立てて自分が座りながら、ロンが言った。
「呪のろいは城までたどり着くことさえできなかった。成功間違いなしってやつじゃないな」
「そのとおりよ」
ハーマイオニーが足でロンを突ついて立たせ、椅子を一年生に返してやった。
「熟じゅく慮りょの策さくとはとても言えないわね」
「だけど、マルフォイはいつから世界一の策士さくしになったって言うんだい?」
ハリーが反論した。
ロンもハーマイオニーも答えなかった。
“茴香麦片!”赫敏果断地说,这时他们已经来到了胖夫人跟前。
肖像向前旋开,放他们进了公共休息室。休息室里挤满了人,弥漫着湿衣服的气味。由于天气恶劣,似乎许多人都提早从霍格莫德村回来了。不过,人们并没有惊慌地窃窃私语,做出各种猜测,看来凯蒂惨遭厄运的消息还没有传开。
“仔细想想,这次下手其实安排得并不巧妙。”罗恩大大咧咧地把一个一年级同学从火边一把好椅子上赶开,自己坐了下来,“那个魔咒连城堡的大门都没能进入。这种安排可不能算万无一失。”
“你说得对,”赫敏说着用脚把罗恩从椅子上赶开,让那个一年级同学重新坐了下来,“这确实不是一个很周密的计划。”
“马尔福什么时候算得上是世界一流的思想家了?”哈利问。
罗恩和赫敏都没有理睬他。