第16章 冷え冷えとしたクリスマス A Very Frosty Christmas
「それじゃ、スネイプは援助えんじょを申し出ていたのか? スネイプが、本当に、あいつに援助を申し出ていたのか?」
「もう一回おんなじことを聞いたら――」ハリーが言った。
「この芽めキャベツを突っ込むぞ。君の――」
「確かめてるだけだよ!」ロンが言った。
二人はウィーズリーおばさんの手伝いで「隠かくれ穴あな」の台所の流しの前に立ち、山積みになった芽キャベツの外皮そとかわを剥むいていた。目の前の窓の外には雪が舞っている。
「ああ、スネイプはあいつに援助を申し出ていた!」ハリーが言った。
「マルフォイの母親に、あいつを護まもると約束したって、『破やぶれぬ約束』とか何とかだって、そう言ってた」
「『破れぬ誓ちかい』?」ロンがドキッとした顔をした。
「まさか、ありえないよ……確かか?」
「ああ、確かだ」ハリーが答えた。
「なんで? その誓いって何だ?」
「えー、『破れぬ誓い』は、破れない……」
「あいにくと、それくらいのことは僕にだってわかるさ。それじゃ、破ったらどうなるんだ?」
「死ぬ」ロンの答えは単たん純じゅんだった。
「僕が五つぐらいのとき、フレッドとジョージが、僕にその誓いをさせようとしたんだ。僕、ほとんど誓いかけてさ、フレッドと手を握り合ったりとかしてたんだよ。そしたらパパがそれを見つけて、めっちゃ怒った」
ロンは、昔を思い出すような遠い目つきをした。
「パパがママみたいに怒るのを見たのは、そのとき一回こっきりだ。フレッドなんか、尻ケツの左半分がそれ以来なんとなく調子が出ないって言ってる
第16章 冰霜圣诞节
“斯内普说要帮他?他真的说要帮他?”
“如果你再问一遍,”哈利说,“我说把这甘蓝塞到——”
“我只是核实一下!”罗恩说。他们站在陋居的厨房水池前,为韦斯莱夫人削一堆小山似的球芽甘蓝。雪花在他们前面的窗户外飘飘荡荡地飞舞。
“是,斯内普说要帮他!”哈利说,“他说答应过马尔福的妈妈要保护他,而且他还立过一个牢不可破的誓言什么的——”
“牢不可破的誓言?”罗恩目瞪口呆,“不,他不可能……确定?”
“是啊,我确定。”哈利说,“但是这意味着什么呢?”
“牢不可破的誓言是不能违背的……”
“这个我也估计出来了,很有趣。那么,要是违背了会怎么样呢?”
“死。”罗恩简单地说,“我五岁的时候,弗雷德和乔治想让我立一个,我差点儿就立了,已经跟弗雷德握手什么的,被爸爸发现了,他气疯了,”罗恩眼里闪动着回忆的光芒,“这是我惟一一次看到爸爸像妈妈那样发火。弗雷德说他左半拉屁股从此不一样了。”
“好了,先不说弗雷德和左半拉屁股——”