ハリーはダンブルドアの手が再び自分の腕をつかむのを感じ、次の瞬しゅん間かん、二人はほとんど同じ位置に立っていた。しかし窓枠まどわくに積もっていた雪はなく、ダンブルドアの右手は、死んだような黒い手に戻もどっていた。
「なぜでしょう?」
ハリーは、ダンブルドアの顔を見上げてすぐさま聞いた。
「ヴォルデモートはなぜ戻ってきたのですか? 先生は結局、理由がおわかりになったのですか?」
「わしなりの考えはある」ダンブルドアが言った。「しかし、わしの考えにすぎぬ」
「どんなお考えなのですか、先生?」
「きみがスラグホーン先生の記憶を回収したら、ハリー、そのときには話して聞かせよう」
ダンブルドアが言った。
「ジグソーパズルのその最後の一片を、きみが手に入れたとき、すべてが明らかになることを願っておる……わしにとっても、きみにとってもじゃ」
ハリーは、知りたくてたまらない気持が消えず、ダンブルドアが出口まで歩いていって、ハリーのためにドアを開けてくれたときも、すぐには動かなかった。
「先生、ヴォルデモートはあのときも、『闇やみの魔ま術じゅつに対する防ぼう衛えい術じゅつ』を教えたがっていたのですか? 何も言わなかったので……」
「おお、間違いなく『闇の魔術に対する防衛術』の職しょくを欲ほっしておった」
ダンブルドアが言った。
「あの短い会合の後ご日じつ談だんが、それを示しておる。よいかな、ヴォルデモート卿きょうがその職に就つくことをわしが拒こばんで以来、この学校には、一年を超えてその職にとどまった教師は一人もおらぬ」
哈利感到邓布利多的手又抓住了他的胳膊,过了一会儿,他们站到了几乎相同的地点,但外面没有雪落到窗台上,邓布利多的手又变得焦枯了。
“为什么?”哈利马上问,仰望着邓布利多的面孔,“他为什么回来?你搞清了吗?”
“我有些想法,但只是想法而已。”
“什么想法,先生?”
“等你拿到斯拉格霍恩教授的那段记忆,我就会告诉你,哈利。”邓布利多说,“找到那最后一块拼图,一切都会明白的……对我们两人都是,我希望。”
哈利仍满肚子好奇,当邓布利多走到门口、为他打开门时,他并没有马上动身。
“他还是想教黑魔法防御术吗,先生?他没说……”
“哦,他肯定是想教黑魔法防御术。我们那次短暂会面的后果证明了这一点。自从我拒绝伏地魔之后,就没有一个黑魔法防御术教师能教到一年以上。”