ハリーはダンブルドアの肩を支えた。そしてダンブルドアはまたしてもゴブレットを飲み干した。ハリーはまた立ち上がり、ゴブレットを満たした。ダンブルドアは、これまで以上に激はげしい苦痛の声を上げはじめた。
「わしは死にたい! やめさせてくれ! やめさせてくれ! 死にたい!」
「飲んでください。先生、これを飲んでください……」
ダンブルドアが飲んだ。そして飲み干すや否いなや、叫んだ。
「殺してくれ!」
「これで――これでそうなります!」
ハリーは喘あえぎながら言った。
「飲むんです……終わりますから……全部終わりますから!」
ダンブルドアはゴブレットをぐいと傾け、最後の一滴いってきまで飲み干した。そして、ガラガラと大きく最後の息を吐はき、転がってうつ伏ぶせになった。
「先生!」
立ち上がってもう一度薬を満たそうとしていたハリーは、ゴブレットを水盆に落とし、叫びながらダンブルドアの脇わきに膝ひざをつき、力一杯抱きかかえて仰向あおむけにした。ダンブルドアのメガネがはずれ、口はぱっかり開き、目は閉じられていた。
「先生」ハリーはダンブルドアを揺ゆすった。
「しっかりして。死んじゃだめです。先生は毒薬じゃないって言った。目を覚ましてください。目を覚まして――リナベイト! 蘇生そせいせよ!」
ハリーは杖つえをダンブルドアの胸に向けて叫さけんだ。赤い光が走ったが、何の変化もなかった。
「リナベイト! 蘇生そせいせよ!――先生――お願いです――」
ダンブルドアの瞼まぶたが微かすかに動いた。ハリーは心が躍おどった。
「先生、大丈夫――?」
「水」ダンブルドアがかすれ声で言った。
「水?――」ハリーは喘あえいだ。「――はい――」
ハリーは弾はじかれたように立ち上がり、水すい盆ぼんに落としたゴブレットをつかんだ。その下に丸まっている金色のロケットに、ハリーはまったく気づかなかった。
「アグアメンティ! 水よ!」
ハリーは杖でゴブレットを突つきながら叫んだ。
清らかな水がゴブレットを満たした。ハリーはダンブルドアの横にひざまずいて、頭を起こし、唇くちびるにゴブレットを近づけた――ところが、空からっぽだった。ダンブルドアは呻うめき声を上げ、喘ぎ出した。
他支起邓布利多的肩膀,邓布利多又一次喝干了杯里的液体。哈利重新站起来舀了满满一杯子,邓布利多突然喊叫起来,声音比任何时候都要痛苦:“我想死!我想死!让它停止,让它停止吧,我想死!”