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第28章 プリンスの逃亡 Flight of the Prince(6)_ハリー・ポッターと謎のプリンス_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:「セクタム――」スネイプは軽く杖を振り、またしても呪のろいをかわした。しかし、いまやほんの二、三メートルの距離まで近づい
(单词翻译:双击或拖选)

「セクタム――」

スネイプは軽く杖を振り、またしても呪のろいをかわした。しかし、いまやほんの二、三メートルの距離まで近づいていたハリーは、ついにスネイプの顔をはっきりと見た。赤々と燃え盛さかる炎が照らし出したその顔には、もはや冷笑も嘲ちょう笑しょうもなく、怒りだけが見えた。あらんかぎりの力で、ハリーは念力ねんりきを集中させた。

「レビ――」

「やめろ、ポッター!」スネイプが叫んだ。

バーンと大きな音がして、ハリーはのけ反って吹っ飛び、またしても地面に叩たたきつけられた。こんどは杖が手を離れて飛んでいった。スネイプが近づいてきて、ダンブルドアと同じように杖もなく丸腰まるごしで横たわっているハリーを見下ろした。ハグリッドの叫び声とファングの吠ほえ声が聞こえた。燃え上がる小屋の明かりに照らされた、蒼あお白じろいスネイプの顔は、ダンブルドアに呪のろいをかける直前と同じく、憎しみに満ち満ちていた。

「我わが輩はいの呪じゅ文もんを本人に対してかけるとは、ポッター、どういう神経しんけいだ? そういう呪文の数々を考え出したのは、この我輩だ――我輩こそ『半はん純じゅん血けつのプリンス』だ! 我輩の発明したものを、汚けがらわしいおまえの父親と同じに、この我輩に向けようというのか? そんなことはさせん……許さん!」

ハリーは自分の杖つえに飛びついたが、スネイプの発した呪いで、杖は数メートル吹っ飛んで、暗くら闇やみの中に見えなくなった。

「それなら殺せ!」

ハリーが喘あえぎながら言った。恐れはまったくなく、スネイプへの怒りと侮蔑ぶべつしか感じなかった。

「先生を殺したように、僕も殺せ、この臆おく病びょう――」

「我輩を――」

スネイプが叫さけんだ。その顔が突然、異常で非人間的な形ぎょう相そうになった。あたかも、背後で燃え盛さかる小屋に閉じ込められて、キャンキャン吠ほえている犬とおなじ苦しみを味わっているような顔だった。

「――臆病者と呼ぶな!」

スネイプが空くうを切った。ハリーは顔面を白熱はくねつした鞭むちのようなもので打たれたように感じ、仰あお向むけに地面に叩たたきつけられた。目の前にチカチカ星が飛び、一いっ瞬しゅん、体中から息が抜けていくような気がした。そのとき、上のほうで羽撃はばたきの音おとがした。何か巨大なものが星空を覆おおった。バックビークがスネイプに襲おそいかかっていた。剃刀かみそりのように鋭するどい爪つめに飛びかかられ、スネイプはのけ反ってよろめいた。いましがた地面に叩きつけられたときの衝しょう撃げきでくらくらしながら、ハリーが上半身を起こしたとき、スネイプが必死で走っていくのを見た。バックビークが、巨大な翼つばさを羽撃かせて甲高かんだかい鳴き声を上げながら、そのあとを追っていた。ハリーがこれまでに聞いたことがないようなバックビークの鳴き声だった――。

ハリーはやっとのことで立ち上がり、ふらふらしながら杖を探した。追跡ついせきを続けたいとは思ったが、指で芝生しばふを探り小枝を投げ捨てながら、ハリーにはもう遅すぎるとわかっていた。思ったとおり、杖を見つけ出して振り返ったときには、ヒッポグリフが校門の上で輪を描いて飛んでいる姿が見えるだけだった。スネイプはすでに境きょう界かい線せんのすぐ外で、「姿くらまし」をしてしまったあとだった。


    “神锋无——”
 
    斯内普轻挥魔杖,魔咒再次被击退。但这时哈利离斯内普只有几步远,终于可以看清斯内普的脸了。斯内普不再冷笑或讥笑,闪耀的火光映照着一张充满愤怒的脸。哈利集中全部意念想道:“倒挂金——”
 
    “不,波特!”斯内普尖叫道。随着一声巨响,哈利向后炸飞了,又一次重重地摔在地上,这次手中的魔杖飞了出去。他听见海格的大喊声和牙牙的狂吠声。斯内普走近哈利,低头瞪着他,此时的哈利同邓布利多一样手无魔杖,毫无反抗之力。燃烧的木屋映照出斯内普苍白的脸庞,脸上满是憎恨,同杀死邓布利多时一样。
 
    “你竟敢用我的魔咒来攻击我,波特?是我发明了这些魔咒——我,混血王子!你要用我的发明来攻击我,像你地肮脏的父亲一样,是吗?我说不行……不行!”
 
    哈利扑向他的魔杖,但斯内普向魔杖施了个魔咒,魔杖飞入黑暗中不见了。
 
    “那么你杀了我吧!”哈利喘息道,他一点儿都不害怕,只有愤怒和蔑视,“像杀他一样杀了我吧,懦夫——”
 
    “不许——”斯内普尖叫道,他的脸突然变得无比疯狂,毫无人性,好像同他们身后火屋里厉声狂吠的那条狗一样痛苦,“——叫我懦夫!”
 
    斯内普猛烈地抽打着空气。哈利感到有种白热的、像鞭子样的东西打在脸上。他被重重地抽倒在地上,满眼冒着金星,有一阵子好像停止了呼吸。就在这时,他听见一阵翅膀的扑棱声,巨大的影子遮住了天空中的星星。巴克比克已经飞到了斯内普的头上,刀一样锋利的爪子抓得斯内普连连后退。哈利坐了起来,刚才撞到地上的脑袋还眩晕着,只见斯内普拼命奔跑着,巨大的巴克比克拍着翅膀在后面紧追不放,发出一种哈利从未听过的尖厉吼叫——
 
    哈利挣扎着站了起来,东倒西歪地寻找他的魔杖,希望能继续追击。但当他在草丛里拨开树枝摸索时,就知道已经太晚了。确实是太晚了,等他找到魔杖转过身时,只看见鹰头马身有翼兽在大门口的空中盘旋着,斯内普已经在魔法学校外幻影移形了。
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