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第30章 白い墓 The White Tomb(4)

时间: 2023-07-24    进入日语论坛
核心提示:ハリーは言葉を途と切ぎらせ、窓の外に目をやった。ダンブルドアがスネイプに対して、許しがたいほどの信頼しんらいを置いていた
(单词翻译:双击或拖选)

ハリーは言葉を途と切ぎらせ、窓の外に目をやった。ダンブルドアがスネイプに対して、許しがたいほどの信頼しんらいを置いていたということが、どうしても頭から振り払えない……しかし、ハリー自身が同じような思い込みをしていたことを、ハーマイオニーがいま、期せずして思い出させてくれた……走り書きの呪じゅ文もんがだんだん悪意のこもったものになってきていたのに、ハリーは、あんなに自分を助けてくれた、あれほど賢かしこい男の子が悪人のはずはないと、頑かたくなにそう考えていた。

自分を助けてくれた……いまになってみれば、それは耐たえ難がたい思いだった……。

「あの本を使っていたのに、スネイプがどうして君を突き出さなかったのか、わかんないなあ」ロンが言った。

「君がどこからいろいろ引っぱり出してくるのか、わかってたはずなのに」

「あいつはわかってたさ」ハリーは苦にがい思いで言った。

「僕がセクタムセンプラを使ったとき、あいつにはわかっていたんだ。『開かい心しん術じゅつ』を使う必要なんかなかった……それより前から知っていたかもしれない。スラグホーンが、魔ま法ほう薬やく学がくで僕がどんなに優秀かを吹ふい聴ちょうしていたから……自分の使った古い教科書を、棚たなの奥に置きっぱなしになんか、しておくべきじゃなかったんだ。そうだろう?」

「だけど、どうして君を突き出さなかったんだろう?」

「あの本との関係を、知られたくなかったんじゃないかしら」ハーマイオニーが言った。

「ダンブルドアがそれを知ったら、不快に思われたでしょうから。それに、スネイプが自分の物じゃないってしらを切っても、スラグホーンはすぐに筆跡ひっせきを見破ったでしょうね。とにかく、あの本は、スネイプの昔の教室に置き去りになっていたものだし、ダンブルドアは、スネイプの母親が『プリンス』という名前だったことを知っていたはずよ」

「あの本を、ダンブルドアに見せるべきだった」ハリーが言った。

「ヴォルデモートは、学生のときでさえ邪悪じゃあくだったと、ダンブルドアがずっと僕に教えてくれていたのに。そして僕は、スネイプも同じだったという証しょう拠こを手にしていたのに――」

「『邪悪』という言葉は強すぎるわ」ハーマイオニーが静かに言った。

「あの本が危険だって、さんざん言ったのは君だぜ!」

「私が言いたいのはね、ハリー、あなたが自分を責せめすぎているということなの。『プリンス』がひねくれたユーモアのセンスの持ち主だとは思ったけど、殺人者になりうるなんて、まったく思わなかったわ……」

「誰だれも想像できなかったよ。スネイプが、ほら……あんなことをさ」ロンが言った。


    他顿住了,眼睛望着窗外。他忍不住老是去想邓布利多对斯内普的不可原谅的信任……可是就像赫敏刚才无意中指出的,他,哈利,也同样受了欺骗……尽管那些随意涂写的咒语越来越残忍,但他仍然不肯相信那个曾经那么聪明、给了他那么多帮助的男孩是坏人……
 
    给了他帮助……现在想起来,简直让人无法忍受……
 
    “我还是不明白,他为什么没有揭穿你利用了那本书。”罗恩说,“他肯定知道你那些知识是从哪儿来的。”
 
    “他早就知道,”哈利恨恨地说,“我使用神锋无影咒的时候他就知道了。他实际上并不需要摄神取念咒……他大概早在那之前就知道了,因为斯拉格霍恩总是念叨我在魔药方面多么出色……他不应该把他的旧课本留在储藏柜底部的,是不是?”
 
    “可是他为什么不揭穿你呢?”
 
    “我认为他不想把自己跟那本书联系在一起。”赫敏说,“我想,要是让邓布利多知道了,他肯定会不高兴的。即使斯内普不承认那本书是他的,斯拉格霍恩也会一眼认出他的笔迹。总之,那本书是留在了斯内普原来的教室里,我敢肯定邓布利多知道斯内普的母亲叫‘普林斯’。”
 
    “我应该把书拿给邓布利多看看的。”哈利说,“他一直想让我认清伏地魔在学校时有多么邪恶,现在我可以证明斯内普也是——”
 
    “‘邪恶’这个词太重了。”赫敏轻声说道。
 
    “不是你一直在对我说那本书很危险吗!”
 
    “我是想说,哈利,你过于责怪自己了。我本来认为王子有一种很残忍的幽默感,但我怎么也猜想不到他日后会成为一个杀人犯……”
 
    “我们谁也不可能猜到斯内普会……你知道。”罗恩说。
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