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第1章 最悪の誕たん生じょう日び(2)

时间: 2023-02-09    进入日语论坛
核心提示:ダドリーの大きいことといったら、尻しりがキッチンの椅い子すの両りょう脇わきからはみ出して垂たれ下がっていた。ダドリーはニ
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ダドリーの大きいことといったら、尻しりがキッチンの椅い子すの両りょう脇わきからはみ出して垂たれ下がっていた。ダドリーはニタッと笑い、ハリーに向かって「フライパンを取ってよこせよ」と言った。
「君、あの魔法の言葉をつけ加えるのを忘れたようだね」ハリーがイライラと答えた。
ハリーはごく普ふ通つうのことを言っただけなのに、それがダーズリー一家に信じられないような効きき目を表した。ダドリーは息を詰つまらせ、椅子からドスンと落ち、キッチンがグラグラッと揺ゆれた。ダーズリー夫ふ人じんはキャッと悲ひ鳴めいをあげ、両手で口をパチッと押おさえた。ダーズリー氏は弾はじかれたように立ち上がった。こめかみの青あお筋すじがピクピクしている。
ハリーは慌あわてて言った。「僕、『どうぞ』のことを言ったんだ。べつに僕……」
「おまえに言ったはずだな」おじさんの雷が落ちた。「この家の中で『ま』のつく言葉を言ったらどうなるか」おじさんはテーブルのあちこちに唾つばを吐はき散らしながら喚わめいた。
「でも、僕ぼく――」
「ダドリーを脅おどすとは、ようもやってくれたもんだ」バーノンおじさんは拳こぶしでテーブルをバンバン叩たたきながら吠ほえた。
「僕、ただ――」
「言ったはずだぞ この屋や根ねの下でおまえがまともじゃないことを口にするのは、このわしが許さん」
ハリーは真まっ赤かなおじさんの顔と真まっ青さおなおばさんの顔をじっと見た。おばさんはダドリーを助け起こそうとしてウンウン唸うなっていた。
「わかったよ。わかってるんだ……」ハリーがつぶやいた。


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