甲かん高だかい声が返ってきた。
「私――私、行けないと思うわ。二人だけで行って」
「ハーマイオニー、ミリセント・ブルストロードがブスなのはわかってるよ。誰も君だってこと、わかりゃしない」
「だめ――ほんとにだめ――行けないわ。二人とも急いで。時間をむだにしないで」
ハリーは当とう惑わくしてロンを見た。
「その目つきのほうがゴイルらしいや」ロンが言った。
「先生がやつに質問すると、必ずそんな目をする」
「ハーマイオニー、大だい丈じょう夫ぶなの」ハリーがドア越ごしに声をかけた。
「大丈夫……私は大丈夫だから……行って――」
ハリーは腕時計を見た。貴き重ちょうな六十分のうち、五分も経たってしまっていた。
「あとでここで会おう。いいね」ハリーが言った。
ハリーとロンは、トイレの入口の戸をそろそろと開け、周まわりに誰もいないことを確たしかめてから出発した。
「腕をそんなふうに振ふっちゃだめだよ」ハリーがロンに囁ささやいた。
「えっ」
「クラッブって、こんなふうに腕を突っ張ぱってる……」
「こうかい」
「ウン、そのほうがいい」
二人は大だい理り石せきの階段を下りていった。あとは、誰かスリザリン生せいが来れば、談だん話わ室しつまでついていけばいい。しかし、誰もいない。
「なんかいい考えはない」ハリーが囁いた。
「スリザリン生せいは朝食の時、いつもあのへんから現れるな」
ロンは地ち下か牢ろうへの入口あたりを顎あごでしゃくった。その言葉が終わらないうちに、長い巻まき毛げの女子生徒が、その入口から出てきた。
一个尖尖的声音回答他道:“我—— 我实在不想出来了。你们自己去吧。”“赫敏,我们知道米里森长得很丑,谁也不会知道是你。”
“不行—— 真的不行—— 我想我不能来了。你们俩赶紧行动,你们在浪费时间。”哈利望着罗恩,一脸的困惑。“这样就更像高尔了,”罗恩说,“每当老师向他提问时,他总是这副表情。”“赫敏,你没事儿吧?”哈利隔着门问道。“没事儿—— 我很好..走吧—— ”
哈利看了看手表。他们宝贵的六十分钟已经过去了五分钟。“我们还回这里和你见面,好吗?”他说。
晗利和罗恩小心地打开盥洗室的门,看清了四下里没有人,便出发了。“别那么晃悠你的胳膊。”哈利小声对罗恩说。“怎么啦?”“克拉布的胳膊有些僵硬..”“这样怎么样?”“啊,好多了。”他们走下大理石阶梯。现在,他们只需要看见一个斯莱特林学生,可以跟着他走到斯莱特林的公共休息室就行了,然而周围空无一人。“有什么主意吗?”哈利低声问道。“斯莱持林学生总是从那里出来吃早饭的。”罗恩说着,朝通向地下教室的入口处点了点头。他语音未落,就见一个留着长长卷发的姑娘从入口处出来了。