「ハリー・ポッターはドビーのことを怒ってはだめでございます。――ドビーめはよかれと思ってやったのでございます……」
「君が、僕宛あての手紙をストップさせてたの」
「ドビーめはここに持っております」
妖よう精せいはするりとハリーの手の届かないところへ逃のがれ、着ている枕まくらカバーの中から分ぶ厚あつい手紙の束たばを引ひっ張ぱり出した。見覚えのあるハーマイオニーのきちんとした字、のたくったようなロンの字、ホグワーツの森もり番ばんハグリッドからと思われる走り書きも見える。
ドビーはハリーのほうを見ながら心配そうに目をパチパチさせた。
「ハリー・ポッターは怒ってはだめでございます。……ドビーめは考えました……ハリー・ポッターが友達に忘れられてしまったと思って……ハリー・ポッターはもう学校には戻もどりたくないと思うかもしれないと……」
ハリーは聞いてもいなかった。手紙をひったくろうとしたが、ドビーは手の届かないところに飛び退のいた。
「ホグワーツには戻らないとドビーに約束したら、ハリー・ポッターに手紙をさし上げます。あぁ、どうぞ、あなた様はそんな危き険けんな目に遭あってはなりません どうぞ、戻らないと言ってください」
「いやだ」ハリーは怒った。「僕ぼくの友達の手紙だ。返して」
「ハリー・ポッター、それではドビーはこうするほかありません」妖よう精せいは悲しげに言った。
ハリーに止める間も与えず、ドビーは矢のようにドアに飛びつき、パッと開けて――階段を全ぜん速そく力りょくで駆かけ下りていった。
“哈利波特不要生多比的气—— 多比都是为了..”“你截了我的信?”“信在多比这儿,先生。”小精灵说。他敏捷地跳到哈利抓不到的地方,从身上穿的枕套里面抽出厚厚一沓信封。哈利认出了赫敏工整的字体、罗恩龙飞凤舞的笔迹,甚至还有一种潦草的字儿,好像是霍格沃茨的狩猎场看守海格写的。多比焦急地眨巴着眼睛仰视着哈利。“哈利波特不要生气..多比原本希望..如果哈利波特以为他的朋友把他忘了.. 哈利波特也许就不想回学校了, 先生..”哈利没心思昕,伸手去抢信,可多比一跳,闪开了。“哈利波特先要向多比保证不回霍格沃茨。哎呀,先生,您千万不能去冒这种险!说您不会回去,先生!”“不,”哈利生气地说,“把我朋友的信给我!”“那么多比就没有别的选择了。”小精灵悲哀地说。
哈利还没反应过来,多比已经冲到门边,拉开门,飞快地奔下搂去。