呪じゅ文もんの教科書が、隅のほうにグシャグシャと積つまれ、その脇わきのマンガの本の山は、みんな「マッドなマグル、マーチン・ミグズの冒ぼう険けん」シリーズだった。ロンの魔法の杖つえは窓まど枠わくのところに置かれ、その下の水すい槽そうの中はびっしりとカエルの卵たまごがついている。その脇で、太っちょの灰色ネズミ、ロンのペットのスキャバーズが日ひ溜だまりにスースー眠ねむっていた。
床に置かれた「勝手にシャッフルするトランプ」をまたいで、ハリーは小さな窓から外を見た。ずーっと下のほうに広がる野原から、庭にわ小こ人びとの群むれが一匹また一匹と垣かき根ねをくぐってこっそり庭に戻もどってくるのが見えた。振り返るとロンが緊きん張ちょう気ぎ味みにハリーを見ていた。ハリーがどう思っているのか気にしているような顔だ。
「ちょっと狭せまいけど」ロンが慌あわてて口を開いた。
「君のマグルのとこの部屋みたいじゃないけど。それに、僕の部屋、屋や根ね裏うらお化ばけの真下だし。あいつ、しょっちゅうパイプを叩たたいたり、呻うめいたりするんだ……」
ハリーは思いっきりにっこりした。
「僕ぼく、こんな素す敵てきな家は生まれて初めてだ」
ロンは耳元をポッと紅あからめた。
罗恩的魔法课本零乱地堆在屋角,旁边是一些连环画册,好像都是《疯麻瓜马丁.米格斯历险记》。罗恩的魔杖搁在窗台上的一口大鱼缸上,缸里养了很多蛙卵。他的灰毛胖老鼠斑斑躺在鱼缸旁的一片阳光里打着呼噜。
哈利跨过地板上一副自动洗牌的纸牌,朝小窗外面望去。他看见在下面的地里,一群地精正在一个接一个地偷偷钻进韦斯莱家的树篱。然后他转过身来,发现罗恩正有点紧张地看着他,好像等着他的评价。
“小了点儿,”罗恩急急地说,“比不上你在麻瓜家的那间。我上面就是阁楼,里面住着那个食尸鬼,他老是敲管子,哼哼叽叽..”可哈利愉快地笑了,说:“这是我见过的最好的房间。” 罗恩的耳朵红了。