ウィーズリーおばさんは、水曜日の朝早くみんなを起こした。ベーコン・サンドイッチを一人当たり六個ずつ、一気に飲み込こんで、みんなコートを着込んだ。ウィーズリーおばさんが、暖だん炉ろの上から植うえ木き鉢ばちを取って中を覗のぞき込んだ。
「アーサー、だいぶ少なくなってるわ」おばさんがため息をついた。「今日、買い足しておかないとね………さーて、お客様からどうぞ ハリー、お先にどうぞ」
おばさんが鉢をさし出した。
みんながハリーを見つめ、ハリーはみんなを見つめ返した。
「な、何すればいいの」ハリーは焦あせった。
「ハリーは煙突飛行粉フルーパウダーを使ったことがないんだ」ロンが突とつ然ぜん気づいた。「ごめん、ハリー、僕、忘れてた」
「一度も」ウィーズリーおじさんが言った。「じゃ、去年は、どうやってダイアゴン横よこ丁ちょうまで学用品を買いにいったのかね」
「地下鉄に乗りました」
「ほう」ウィーズリーおじさんは身を乗り出した。「エスカぺーターとかがあるのかね それはどうやって――」
「アーサー、その話はあとにして。ハリー、煙えん突とつ飛ひ行こうって、それよりずっと速はやいのよ。だけど、一度も使ったことがないとはねぇ」
「ハリーは大だい丈じょう夫ぶだよ、ママ。ハリー、俺おれたちのを見てろよ」とフレッドが言った。
フレッドは鉢はちからキラキラ光る粉こなをひとつまみ取り出すと、暖だん炉ろの火に近づき、炎に粉を振ふりかけた。
ゴーッという音とともに炎はエメラルド・グリーンに変わり、フレッドの背せ丈たけより高く燃え上がった。フレッドはその中に入り、「ダイアゴン横丁」と叫さけぶと、フッと消えた。
到了下星期三,韦斯莱夫人一大早就把他们叫醒了。他们每人匆匆吃了五六块成肉三明治,然后穿好外套。韦斯莱夫人从厨房壁炉架上端起一只花盆,朝里面看着。
“不多了,亚瑟,”她叹了口气,“今天得去买点儿..好吧,客人先请!哈利,你先来!”
她把花盆送到他面前。
哈利愣住了,大家都看着他。
“我一我应该怎么做?”他结结巴巴地问。
“他没用过飞路粉旅行。”罗恩突然说,“对不起,哈利,我忘记了。”
“没用过?”韦斯莱先生问,“那你去年是怎么到对角巷去买学习用品的?”
“我坐地铁去的—— ”
“是吗?”韦斯莱先生兴致勃勃地问,“有电梯子吗?到底怎么—— ”
“现在别问了,亚瑟。”韦斯莱夫人说,“哈利用飞路粉要快得多,可是,天哪,要是你从前没用过—— ”
“他没问题的,妈妈。”弗雷德说,“哈利,先看我们怎么做。”
他从花盆里捏起一撮亮晶晶的粉末,走到火炉前,把粉末丢进火焰里。
呼的一声,炉火变得碧绿,升得比弗雷德还高。他径直走进火里,喊了一声“对角巷!”眨眼间就不见了。