二人は交こう渉しょうを始めた。ドラコが商品を眺ながめながら、だんだんハリーの隠かくれているところに近づいてくるので、ハリーは気が気ではなかった。ドラコは、絞こう首しゅ刑けい用の長いロープの束たばの前で立ち止まって、しげしげ眺め、豪ごう華かなオパールのネックレスの前に立て掛かけてある説せつ明めい書がきを読んで、ニヤニヤした。
ご注意――手を触ふれないこと
呪のろわれたネックレス――これまでに十九人の持ち主のマグルの命を奪うばった
ドラコは向きを変え、ちょうど目の前にあるキャビネット棚だなに目を止めた。前に進み……取っ手をつかもうと手を伸ばした……。
「決まりだ」カウンターの前でマルフォイ氏しが言った。「ドラコ、行くぞ」
ドラコが向きを変えたので、ハリーは額ひたいの冷ひや汗あせを袖そでで拭ぬぐった。
「ボージン君、お邪じゃ魔ましましたな。明日、館やかたのほうに物を取りにきてくれるだろうね」
ドアが閉まったとたん、ボージン氏のトロトロとした脂あぶらっこさが消し飛んだ。
「ご機き嫌げんよう、マルフォイ閣かっ下かさまさま。噂うわさが本当なら、あなた様がお売りになったのは、そのお館とやらにお隠かくしになっている物の半分にもなりませんわ……」
ブツブツと暗い声でつぶやきながら、ボージン氏は奥に引っ込こんだ。ハリーは戻もどってこないかどうか一いっ瞬しゅん待って、それから、できるだけ音をたてずにキャビネット棚から滑すべり出て、ショーケースの脇わきを通り抜け、店の外に出た。
他们开始讨价还价,德拉科随心所欲地观看店里出售的物品,眼看着就要接近哈利的藏身之处,哈利的心提了起来。德拉科停下来研究一根长长的绞索,又傻笑着念一串华贵的蛋白石项链上面的牌子:当心:切勿触摸,已被施咒—— 已经夺走了十九位麻瓜的生命。
德拉科转过身,看到了那个柜子。他走上前..手伸向了门把手..“成了,”马尔福先生在柜台那边说,“过来,德拉科!”
德拉科转身走开了,哈利用衣袖擦了擦额头。
“再见,博金先生,明天我在家中等你来拿货。”
门一关,博金先生立刻收起了他那谄媚的腔调。“再见吧,马尔福先生,如果那些传说是真的,你卖给我的东西还不到你宅中私藏的一半..”博金先生愤愤地嘀咕着,走进后房去了。哈利等了一会儿,怕他还会出来。然后,他尽可能悄无声息地钻出柜子,走过那些玻璃柜台,溜出了店门。