第6章 ギルデロイ・ロックハート Gilderoy Lockhart
翌よく日じつ、ハリーは、一度もにこりともできなかった。大おお広ひろ間までの朝食から始まって、状じょう況きょうは悪くなる一方だった。四つのテーブルには牛乳入りオートミールの深ふか皿ざら、ニシンの燻くん製せいの皿、山のようなトースト、ベーコンエッグの皿が並べられていた。天てん井じょうは空と同じに見えるように魔法がかけられている今日はどんよりとした灰色の曇り空だ。ハリーとロンは、グリフィンドールのテーブルの、ハーマイァ∷ーの隣となりに腰こし掛かけた。ハーマイァ∷ーはミルクの入った水差しに「バンパイアとバッチリ船ふな旅たび」を立て掛けて読んでいた。「おはよう」というハーマイァ∷ーの言い方がちょっとつっけんどんだ。ハリーたちが到とう着ちゃくした方法がまだ許せないらしい。ネビルの挨あい拶さつはそれとは反対にうれしそうだった。ネビル?ロングボトムは丸顔で、ドジばかり踏ふんで、ハリーの知るかぎり一番の忘れん坊ぼうだ。
翌よく日じつ、ハリーは、一度もにこりともできなかった。大おお広ひろ間までの朝食から始まって、状じょう況きょうは悪くなる一方だった。四つのテーブルには牛乳入りオートミールの深ふか皿ざら、ニシンの燻くん製せいの皿、山のようなトースト、ベーコンエッグの皿が並べられていた。天てん井じょうは空と同じに見えるように魔法がかけられている今日はどんよりとした灰色の曇り空だ。ハリーとロンは、グリフィンドールのテーブルの、ハーマイァ∷ーの隣となりに腰こし掛かけた。ハーマイァ∷ーはミルクの入った水差しに「バンパイアとバッチリ船ふな旅たび」を立て掛けて読んでいた。「おはよう」というハーマイァ∷ーの言い方がちょっとつっけんどんだ。ハリーたちが到とう着ちゃくした方法がまだ許せないらしい。ネビルの挨あい拶さつはそれとは反対にうれしそうだった。ネビル?ロングボトムは丸顔で、ドジばかり踏ふんで、ハリーの知るかぎり一番の忘れん坊ぼうだ。
「もう、ふくろう郵ゆう便びんの届く時間だ。――ばあちゃんが、僕ぼくの忘れた物をいくつか送ってくれると思うよ」
ハリーがオートミールを食べはじめたとたん、噂うわさをすればで、頭上に慌あわただしい音がして、百羽を超こえるふくろうが押し寄せ、大広間を旋せん回かいして、ぺチャクチャ騒さわがしい生徒たちの上から、手紙やら小こ包づつみやらを落とした。大きな凸でこ凹ぼこした小包がネビルの頭に落ちて撥はね返った。次の瞬しゅん間かん、何やら大きな灰色の塊かたまりが、ハーマイァ∷ーのそばの水差しの中に落ち、周まわりのみんなに、ミルクと羽のしぶきを撒まき散らした。
「エロール」
ロンが足を引ひっ張ぱって、ぐっしょりになったふくろうを引っ張り出した。エロールは気き絶ぜつしてテーブルの上にボトッと落ちた。足を上向きに突き出し、嘴くちばしには濡ぬれた赤い封ふう筒とうをくわえている。
第6章 吉德罗・洛哈特
可是第二天,哈利几乎一天都没露过笑容。从早晨在大礼堂吃早饭起,境况就开始走下坡路了。在施了魔法的天花板下(今天它是阴天的灰色),四个学院的长桌子上摆着一碗碗的粥、一盘盘的腌鲱鱼、堆成小山的面包片和一碟碟鸡蛋和咸肉。哈利和罗恩在格兰芬多的桌子前坐下,旁边是赫敏,她的《与吸血鬼同船旅行>摊开搁在一个牛奶壶上。她说“早上好”时有一点生硬,哈利知道她仍然对他们来校的方式怀有不满。纳威隆巴顿却兴高采烈地和他们打了个招呼。纳威是一个老爱出事故的圆脸男孩,哈利从没见过记性像他这么坏的人。
“邮差马上就要到了—— 我想奶奶会把几样我忘带的东西寄来的。”
哈利刚开始喝粥,果然昕见头顶上乱哄哄的。上百只猫头鹰拥了进来,在礼堂中盘旋,把信和包裹丢到正在交谈的人群中。一个鼓鼓囊囊的大包裹掉到纳威的头上,紧接着,又有一个灰乎乎的大家伙掉进了赫敏的壶里。顿时,牛奶和羽毛溅了他们一身。
“埃罗尔!”罗恩喊道,提着爪子把那只湿漉漉的猫头鹰拉了出来。埃罗尔昏瘫在桌上,两条腿伸在空中,嘴里还叼着一只打湿了的红信封。